Quantcast
Channel: Kinoの自転車日記
Viewing all 2340 articles
Browse latest View live

チェーンの取付けと張り調整 IRIBE

$
0
0
前回チェーンの洗浄とオイルアップを行ったので今回はチェーンを
自転車に取付けましょう この時、張りと他の細かな調整も行います




組立てを進めている IRIBE イリベのトラックレーサー 今回はチェーンを
取り付けます その為には後ろの小ギアも必要なのでホイールも用意しました






このホイールは街道練習用に用意されていたもので
ハブは両切りが使われています






小ギアは 16t と 15t が付いています 今回は
15t の方を使います




リムも丈夫な AVIC の GP4 が使われています
街道ではこの位のリムの方が安心ですね




トラック用のリアエンドは正爪と呼ばれる物が
使われます これはハブの前後位置でチェーンの
張り調整をする必要が有る為です






チェーンを取り付ける為に ホイールのハブ位置は
一番前に持って行きます






競輪競走ではチェーン引きが必要なため ハブの巾は
120mm ですが エンド巾は 123mm で作られています
そのチェーン引きはこの様に使います






ではチェーンを取り付けましょう 倍数は 49X15t です









厚歯用のチェーンと繋ぎに使うネジとナットです






チェーンを前後のギアに掛けます






ジョイント部分に先程のネジをねじ込みます
奥のアウタープレートにメスネジが切ってあり
最後まで締めれば良いです






先程のナットをチェーンの裏側から ネジに
締め込みます




ネジをマイナスドライバーで保持し ナットを
プライヤーで締め付けます これで繋ぎは完了です






繋ぎ終わったチェーンですがネジが二ヶ所に使われています
これは車輪の前後位置を細かく調整する為の 半コマと言う
パーツが使われているからです この半コマも正しい使い方が
有ります それは過去記事で説明しているので是非ご覧下さい
過去記事 【 チェーン 半コマの使い方 】






これからチェーンの張り調整を行います
使う工具は 15mm のレンチです






ホイールを後ろへ引きながら 左右のセンターも確認
しながらの調整です センターはチェーンステーの
内側とタイヤの隙間を左右揃える事で行っています






チェーンの張りは好みや 出足を重視したり巡航性を
重視したり人に依り様々です ただチェーンが暴れて
外れたり 引き過ぎて回転が重くなるのは良く有りません
今回はこの位の遊びで調整しました やや固めかな・・






この時のエンドのハブ位置と タイヤとシートチューブの
間隔です これで人差し指が一本入る位です






チェーンの張り調整をしましたが チェーンホイールに
依ってはクランクの位置で チェーンの緩い所と固い所が
出来ます これは人に依ってはチェーンの片減りだと言う
人もいますが チェーンを新しい物に交換しても同じ
クランクの位置で起るのでその理屈は違う様に思います






ではどうしてそんな事が起るのでしょう
これはおそらくギア板の真円が出ていないからでしょう
以前は ギア板を作っているメーカーの社員さんは
出荷前の製品の中から真円の出た物を 自分用に
探すと言っていましたから・・・
じゃこの天振れは直せないのでしょうか




出来るだけの事はやってみましょう チェーンを
張ったままチェーンホイールの 5ピンを少し緩めます






ギア板が少し動く状態で クランクを一番チェーンの
きつい場所に併せ 上下のチェーンを目一杯握りながら
クランクの 5 ピンを締め込みます




これで完全に直る訳では無いですが多小改善
されます あまりに酷い天振れの時には一度
やってみて下さい





この練習用車輪もう少し自転車が重そうに感じるかと思いましたが
それ程でも無いですね 完成までもう後わずかですペダルの用意もしましょう

前回の作業 【 チェーンを洗い オイルを差す IRIBE 】


Campagnolo ペダル取付け IRIBE

$
0
0
イリベのトラックレーサーにペダルを取り付けます 最近のビンディング用
では無くトラックペダルを使う事にします





今迄に使っていたトラック用のペダルでクリートを使うビンディングペダル
ではなく トウクリップとストラップを使うタイプです






このペダルも長く使っていました Campagnolo
カンパニョーロの鉄プレートのトラック用です






少し手入れをします
トウクリップはペダルの背面にボルトで取付けます
カンパの純正は六角の頭ですが一つだけ違う物が
使われています




Campagnolo のペダルに付属されて来るボルトで
カンパのペダルにはやはり純正を使いたい処です
用意している補修部品を見てみます






この六角の頭は 8mm でネジの長さ違いの物が
色々な所で使われています ペダル用の物も
有りました




外品のネジを外します




この六角のボルトにはカンパの専用工具も
用意されています






カンパニョーロの T 字型レンチで 6mm の六角レンチは
変速機の取付けボルトなどに使います




こちらが 8mm のボックスで実に様々な所で
使います 変速機のワイヤークランプも
この工具で間に合います






この工具は全く不安無く使えます これを使い
ネジの頭を痛めた事が有りません






もう片方の頭のメッキが剥がれているので
これも新しくしました カンパのメッキは厚く 
剥げるのではなくポロっと表面が欠けます




回転部分は整備をして保管していたので快調です
ロードでは軽合金のプレートが乗っていて楽ですが
トラックでは鉄の固いプレートのほうが好きでした






ペダルの取付けは表でやりましょう この自転車も
ペダルを付けると降ろせますね






以前に使っていた時のグリスがネジに残っています
この色はカンパグリスですね これも綺麗にしてやります




パーツクリーナーで古いグリスを拭き取りました






今回もネジ部にはグリスを塗っておきます
脱着時のネジの保護と固着を防ぎます
グリスは Super Lube を使います このグリスは
時間が経ってもあまり汚れが目立たなくて良い
ですね







フッ素が添加されたややサラサラとしたグリスです
ネジへ綺麗に塗り込みました






クランクのネジも綺麗にしてペダルを取り付けます
ペダルは、右は正ネジ 左は逆ネジです






ペダルの取付けにはペダルレンチを使いますが
上のカンパのレンチで締めると締まり過ぎて外す時が
大変です 下の 15mm のコンビネーションスパナで強く
締めれば丁度良いくらいですね






これで右側が取り付きました はみ出したグリスは
ウエスで良く拭き取ります






左側も要領は同じです 丁寧に確実に進めましょう






左側も取り付けました






トウストラップはフジトシの物を使っています
競輪競走で使える NJS の認可部品です 
他にもバーテープなどを作っていますが
自社では余り広報をしない会社ですね




もう前輪を付ければ乗れる状態です でも
もう少し手を掛けようかな・・





右側のチェーンステーも塗装の補修をしシルバーに塗りましたが
ここはあまり紹介しなかったですね この様にあまり目立たない
大人しい仕上がりです ヘッドが少し派手なので丁度良いかな

前回の作業 【 チェーンの取付けと張り調整 IRIBE 】

 

COLNAGO カジュアルバイク 来場

$
0
0
今年の夏の盛りに組み上がった COLNAGO コルナゴのカジュアルバイク
ちょっとお願いが有りますと自転車小屋に持ち込まれました





こうして見ると少し懐かしいですね フレームの塗装の剥離から自家塗装
その後の作業に長くお付き合いを頂きました それから 2ヶ月です
これにマッドガードを取り付けたいとの相談です






しかしロードフレームに取り付ける泥除けは
そうそう在庫を置いているお店は有りません
有れば儲け物と サイクリーの宝塚店に
走りました




店内で買い物をお楽しみ中です でもそこの靴は
新しいものじゃないですよ(笑)






全てが中古品では無く未使用の自転車や部品も
販売されています






でもこのお店は見ていて面白いのは中古品
自分が探している物で状態の良い物が有れば
利用させて頂けば良いですね




今回はなんと探していた物の未使用の物が有りました
私も泥除けの事は詳しくないですが 以前に資料を見て
記憶に残っていた物が置いて有りました 
それが定価の半額程度 もうこれで充分じゃない?
って私が買うんじゃないですが(笑)






見つけた泥除けを買って帰りました TOPEAK トピークの
ディフェンダー R1 R2 セットと言う商品で 700X25C までの
タイヤに対応しているそうです これはサイクリーの店員さんに
インターネットで調べてもらってからの お買い上げです
定価はお幾ら? と聞き難い事も尋ねると 6400円だそうです
店員さんごめんね 助かりました






これはリア用の案内写真です TOPEAK さんのサイトから
拝借しました 現物を見れば取付け方法は想像出来
少しブレーキにスペーサーを入れるなどの工夫が
必要でしたが 無事に取り付ける事が出来ました






ただフロント側に問題有りで TOPEAK さんの写真に
赤丸を付けた部分 ここに下の黒いアダプターを
付けて装着するのですが このフロントフェンダーは
ブレーキを選びます






フロントフェンダーは黒いアダプターが 2種類有ります
その双方が ブレーキの取付けがフレームにナットが埋る
枕頭ナットにしか対応していません 上のタイプです
COLNAGO は下のナットが外に有るタイプでこれには
どの様にしても取付けは不可能です 

トピークさんの Web サイトの取付け説明書を見て想像力を
働かせばなんとか理解が出来ますが 商品案内には書いて
いない 現物を手にしてからこれはちょっと参った・・




まさか色々と試した後で返品なんて出来ないし
頭をひねって取り付けましたが やはり少し
無理が有り不安が残ります 自分の物なら
壊れるのが覚悟で違う方法も試せますが
この辺が難しい処です






元々が簡易的なマッドガードで案内通り取り付けても
少し不安が残る商品です 今回のフロントも直ぐに
外れる事は無いと思いますが 何か方法を考えて
手直しはしようと思います





歩いていると田んぼもわずかながら目に付き 色が段々黄色くなっていますね

この後コルナゴと子供用自転車で仲良くサイクリングに行くんだって
仲良くて大変結構な事だと思います 今回の泥除けはこの自転車を
通勤に使うらしいです 早くパンク修理の方法を教えてあげなきゃ・・・

バーテープの巻き替え コットンテープ IRIBE

$
0
0
組み替えを進めている IRIBE イリベのトラックレーサー 今回は
バーテープを巻き替えましょう 使うのは最近あまり使われなくなった
コットンテープです





前回までの作業でチェーンの張り調整まで終わらせペダルも取り付けました
前輪を付ければメンテ台から降ろせますがハンドルテープを巻き替えます






このテープを巻いた時 OGK のコルク入りを
使いました でもテープの肉厚が厚く私の好みでは
有りません これはずっと替えたいと思っていました
今回はハンドルの材質を手に感じるもっと薄い物に
交換します






OGK がこの超薄手と言う物を出してからロードでは
良く使いました 下は藤田サドルが出していた綿の
テープ でも最近は何故か全く使わなくなりましたね
今回はこちらを使ってみます もう製造されていません




テープをハンドルの上部まで巻いています
トラックレーサーではあまり必要は無いですね






ではテープを剥す処から始めます わずかな 
両面テープが良く効いています




綺麗に剥がれました






左側も剥します ハンドルには TRIATHLON と
刻印され その競技種目まで描かれています
面白いハンドルですね




両方のバーテープが剥がれました






バーエンドキャップです このデザインは懐かしいな
カツリーズサイクルの成田さんが作ってくれました
ロードにはまた違うデザインの物を使っています






ハンドルにバーテープの両面テープの糊が残っています






これを取るか取らないか どちらでも良いと思います
でもついでだから綺麗にします 結構取れにくいので
シンナーを使います






糊は全部取れました 最後は中性洗剤で拭き取って
おきます この辺を何処までするかはその人の
気持ち次第ですね 自己満足の世界です




めくった古いテープです もの持ちの良い私ですが
さすがにこれは捨てますよ(笑)






さてハンドル周りも綺麗になりました これから
新しいテープを巻きましょう






最近のバーエンドキャップはこの様にハンドルの
中に押し込むタイプが多いですね






この藤田のテープに付属されているのは バーエンドに
被せるタイプこれは軽くて簡素で良いですよ 昔はこの
タイプが多かったのに最近は見なくなりました






では巻いて行きます コットンテープはこんな生地です






裏側には両面テープが付いています 良くこの糊が
沸く奴も有りましたがそう言うのはベタベタして
困りますね 藤田の物は大丈夫です






バーテープは内側へ絞る様に巻いて行きます
これはハンドルを握る手の動きを考えると
この方が緩み難いですね





 
ただ藤田のテープに同梱された説明書では逆巻に
なっています これは何を根拠にしているのか
良く解りません






自分を信じて今迄通りの巻き方で進めます





今回もハンドルの上まで巻きました 握りゴムの様に
ドロップ部の途中までにしようかと思いましたが
このハンドルはバーエンドを 20mm 落しているので
そこで止めるとバランスが悪かったです






左側も同じ要領で巻きました 最近のテープの様に
巻き終わりに使うテープは必要有りません




before and after



弾力の有る厚手のテープからハンドルの固さを
感じる薄いバーテープへの交換です 手触りや
感触って大切ですよね




before and after



遠くから見ても少しスッキリしました





近くの河原に咲いていました綺麗な白ですね

自転車の部品や備品で直接身体に触れる物ってその感触が大事ですよね
これは本当に人それぞれの感じ方が有り そこは拘っても良いでしょうね
今回は薄いテープを使う事で自転車にメリハリが出ました そんな事も
考慮しながらの選択です この自転車も次回で完成ですね、最後もどうぞ
お付き合い下さい

前回の作業 【 Campagnolo ペダル取付け IRIBE 】

IRIBE トラックレーサー 微調整で完成

$
0
0
組み替えを進めていた IRIBE イリベのトラックレーサーですが
最後に細かな調整をし完成です





前回、分厚かったハンドルテープを薄いコットンに巻き替えました
後少し細かな所を触れば完成です






トウストラップの金具の部分に綿のバーテープを
巻いています 今回の物が少し残ったので手直しを
しておきます これは金具が靴に当るのを防ぐ目的も
有りますが こうする事でストラップがシューズを良く
ホールドしてくれます






前輪を用意しましたこれを取り付ければ
メンテ台から降ろせます






トラックレ―サーの車輪のナットは前後共 15mm です
ペダルの脱着にも使えるコンビネーションレンチが
便利です






ハブナットを緩めフロントフォークに取り付けます




この大きさのスパナなら目一杯締めておけば
丁度良いですね






後ろの車輪と違い フォークエンドの奥まで
ハブシャフトを入れると自然にホイールセンターは
出ますが確認はしましょう リムとフォークの隙間が
左右揃っていれば O.K です




これで自転車の形は出来ました でも最後に
もう一つ調整をします






今回はヘッド小物も分解しています メンテ台の
上では調整が難しいので前輪を装着してから行います




32mm のヘッドスパナを 2本用意しました






前輪を持ち上げ床に落としガタが無いか感じ取ります
僅かなガタでも不快な自転車になってしまいます
また部品の寿命も縮めるので真剣に感じ取って下さい

自分がここだと思う所でヘッドナットを固定し
前部を持ち上げ自転車を傾けます その時
ハンドルが傾けた方に抵抗なく曲がれば O.K です




各部の締め忘れなどが無いか確認し組立ては完成です
作業中に汚れた所は綺麗に拭き取り 最後はワックスを
掛けてやります




長くお付き合いを頂きましたがこれで完成です
街道練習用のホイールが入っていますが 競輪場を
走る為のホイールはタイヤの張り替えも必要で注文した
リムセメント待ちです これは後程ホイールの整備と併せて
やりましょう




before and after

友人が競輪競走で使っていたセッティングです





今回私が選手時代のポジションに合せて組み替えました

今回も長くお付き合いを頂きました丁度 20回に渡る記事になりました
完成した自転車も私にとっては何か懐かしく思います 
お付き合いを有難うございました

前回の記事 【 バーテープの巻き替え コットンテープ IRIBE 】

このシリーズここから始まりました 【 IRIBE イリベ トラックレーサーを組み替える 】

リムセメント除去 SOYO 白セメント

$
0
0
リムセメントの除去を行います 今までこのブログでは速乾性の物は何度か
ご紹介しましたが今回は SOYO ソーヨーの白セメント トラック用を綺麗に
してみます




私の自転車小屋には使っている物や
保管しているホイールが何ペアか有ります






今回はそんな中の競輪競走で使っていた物
そのホイールの手入れをします




タイヤはソーヨーのシームレスタイヤ
GOLD STAR です こんなに綺麗にタイヤが外れ
リムセメントはほとんどリムに残ります






リムに残った白セメント それ程塗り重ねは
されていませんが経過年数が長いので除去します
でもまだセメンは生きています






白セメントは始めての試みなので色々な物を用意しました
除去に使うのは 塗料の剥離剤で行きます

これは過去にも実績が有り速乾性のセメンには
効果が有りました




リムに貼られているステッカーです ARAYA GOLD
WORLD CHAMPION もう手に入らないリムです






剥離剤はステッカーを駄目にするので テープを貼り
保護してやります






では行きます 剥離剤を別容器に小分けし 刷毛で
塗って行きます ハケはあまり大きくない方が良いと
思います




一度目を塗りました この時は出来るだけタップリと
塗るのが良いですよ




今回は 20分程度置きました 時間が経つにつれ
表面が乾いてきます 乾き切らない間にセメンを
剥ぎ取った方がやり易いです




セメントをはぎ取るには 何か道具が必要ですが
バターナイフやスプーンが良いですね リムのアール
にも具合が良いですよ






少し汚いですが この様に取れて行きます
剥離剤が染み込んだ部分が柔らかくなています
下の方はまだ固くて取る事は出来ません






一度目はこんな感じです 場所に依って取れ方も
違います これは予想していた事で何度か剥離剤を
塗る覚悟はしていました




これは二度目の終了後 まだ少し残っています




三度目の剥離剤を塗りました 感覚ではおそらく
これで上手く終わるでしょう






三度目はニップルのハトメの際などスプーンでは
取れない部分を主にし 全体も歯ブラシで擦って
やります
 
シンナーなどの溶剤でこれをするとリムセメントで
至る所がベタベタになりますが 剥離剤で柔らかく
なったセメントは引っ付く事も拡がる事も有りません




最後は水で洗い流してやります






これは予想以上に綺麗になりました 合格ですね
ここまで 3時間半の作業です




シールも無事でした これの表面の色が落ちると
ホイールが凄くみすぼらしくなります(笑)






折角なのでリムも磨いてやります 大切に保管
していても こればかりは曇ってきます






この様なアルマイトがされていないリムは
手入れが大変ですが それを怠らないと綺麗で
良いですね




今回使われていたリムセメントはこのタイプです
随分昔からこれは有り皆が良く使った商品です




SOYO からはリムセメントリムバーが出ています
これも買ってみたので 又違うホイールで試して
みます こんな少ない量でまかなえるのでしょうか
100cc の容器です




このホイールは次に使うまで保管しておきましょう
ホイールは少しづつ処分しているのですが 
この白セメンを使ったホイールがまだ 7本有りました
少しずつ時間を見付け綺麗にしてやらないといけま
せんね





リムのタイヤ側には薄くオイルを引いておきました 次に使う時はそれを
拭き取りベッド作りから始めます その時までビニールを掛けバックに
入れて仕舞っておきましょう 自転車の部品、使いっ放しではなく大切に
してやれば何時までも綺麗に使えます

自転車で ランチとポタリング

$
0
0
凄く過ごし易くなって来ましたね そんなお天気の良い日にランチを楽しみ
ゆるりポタポタと自転車で走って来ました





私の自転車のチェーンステーです 私の為に色を調合しネームを入れてくれました
石川県のカツリーズ&デザイン 成田さんの仕事です






この自転車が完成してからどの様に調整しても
リアの変速にストレスを感じます 組立時にエンド
金物も芯出しをしていますが残るのはここだけです
もう一度見直しました




変速の具合を見るため車のいない河川敷の自転車
専用道を走ってここまで来ました






貧頭(ヒンズー)手抜きの無いマスターが作る料理は
とても美味しく頂けます






入口に案内が有ったランチをお願いしました
最初にスープが出て来ます 今日はチキンステーキに
しました 少し濃い目のタレでこんがり焼かれています
ここはライスの量が多いので何時も少な目にしてもらって
います




アフターに飲み物がセットになっています 
アイスティーをお願いしました ここまでの
セットで 810円は大変満足のお値段です

お昼はお客さんも多いのであまり長居をせずに
おいとましましょう






帰りに少し脚を伸ばし後輩のお店へ寄りました
スポーツバイクが得意なお店 NRS ニュートラル
レーシングサービスです 兵庫県の西宮市です






NRS がオリジナルとして販売している手組のホイール
スーパーエンビ カーボンリムと SAPIM のスポーク
アメリカンクラシックのハブを使っています






このお店はクロモリのオーダーフレームも得意です
EXTAR PROTON エクタープロトンへ制作依頼しています 
自転車の組み替えをし外した部品をオークションへ出品する
代行もしてくれるそうです

NRS はこんなお店です 【 NRS 】





帰路につきます 今日はとても気持ちの良いお天気で 台風の後、砂で
走れなかったサイクリングロードも回復していました 

肝心なシフトは微妙な処です、今度はレバー内部を洗浄してみます 
それでスッキリしなければ STI レバーに原因有りでしょう 
そこは一番高く付くがね(笑)

300m でパンクする IRIBE

$
0
0
少し前に組み替えが終わった IRIBE のトラックレーサー これには
チューブラータイヤを使っていますが 300m 走ったらパンクしました





自分が乗る為に組み替えポジションも出したイリベのトラックレーサー
組み替える前とどの様に乗り味が変わったのか早速試乗してみました




ブレーキも付けていないので駐車場を
走ってみました 乗って直ぐに感じた事
組み替える前と全く違う自転車になって
いました そして何か音がします走って
300m です  あら、パンクです・・・




街道練習用のホイールだとは言えタイヤは
競走で使う SOYO のシームレス 190g です
まあ上がりのタイヤで良く使った物なので
惜しくはないですが 少し笑える距離です(笑)
直します ハブナットを緩めチェーンを
外しました






トラックレーサーはハブナットを緩め 一度車輪を
前に送りチェーンを緩めて前ギアから外します
その後車輪を後ろへ引いて外します 
チェーンの下にはウエス等を敷いて直接地面に
着けない様にします チェーンを汚しちゃいけません




パンクをした後輪を外しました






タイヤを剥します このホイールのリムセメントも
綺麗に除去をした方が良い時期です




おなじSOYO のシームレスが有ったので取りあえず
セメンを塗らずに入れておきます これも競輪の
上がりタイヤです






車輪を取り付けます 小ギアにチェーンを掛け
バックエンドにハブシャフトを入れホイールを
一番前に送ります





この時大ギアの内側ではチェーンがこの様になっています これがハンガーシェルや
チェーンステーに傷が付く原因です






落ちていたチェーンをギア板に掛け センターを
見ながら後輪を後ろに引きチェーンの張りを見ます




ハブナットを締めれば完了です





古いタイヤですから惜しい事は有りませんが組み替え 初乗り 300m での
パンクにはさすがに笑えます 好きにしてよって(笑)

組み替えの前よりサドルが後ろに下がりハンドルが高くなりました
これで前輪に身体を預けていたのが無くなり 自分の思う様に
ハンドルが切れます 競輪競走で使っていた自転車の独特な
動き方から大きく変わりました 


マッドガードの手直し CORNAGO

$
0
0
先日マッドガードを取り付けた COLNAGO コルナゴのカジュアルバイク
その時 取付け方法に少し不安が有ったので手直しをやりましょう 
上手く行くのでしょうか







マッドガードを一旦外し私の自転車小屋へ
持って帰って来ました トピークの商品です
この取付け部に不安が有り少し触ってみます






この黒いパーツをブレーキの取付けナットに
埋め込む仕様です この様な枕頭ナットに
対応しています






その後マッドガードを黒い樹脂にねじ止めする
方法が案内されています




ただ装着した COLNAGO は枕頭ナットでは無く
従来から使われているナット式で これに無理を
しながら取付けました ただここに不安を残すのは
良く有りません 取付け方法を考え手直しします






ステンレスのパレットを切って この様な L型の
アングルを作りました 
ステンレスの板を買いに行けば良かったのですが
取りあえず手元に有る物で作業を進めます




パレットの素材が薄かったので 二つに折り曲げ
強度を補い ハンダで止めています






これを既存の樹脂の物と取り換えます
ここはリベットでカシメて有りますね






泥除け本体も取付け部品も樹脂なのであまり
無理が出来ません ドリルでリベットをもんで
しまいましょう






リベットの上面(ウワズラ)だけ削り取り 何処も
傷を付けず上手く外れました






泥除けに先程のアングル金物をあてがい 形を
成形して行きます






マッドガードの大きさに合せ取付け用の穴も
開けました






もう一度折り返しが開かない様に半田付けを
行います




ここの取付けには 3mm のネジを使います






泥除けの裏表から入れてみました




ネジが長いので切り落します






ネジを切り落すのは結構難しいのですが
この様な工具を使うと山も潰さず綺麗に
カット出来ます






泥除けと金物をクッション代りに両面テープを
使いナットで締め込みました ナットが緩まない様に
LOCTITE ロックタイトを最後に使いました これは
後浸透タイプの 290 強力です スポークなら
ネジ切ってしまいます




ところが・・

ロックタイトを使った瞬間に マッドガード本体に
ヒビが入りました これは参りました
即座にネジをバラシ本体を水洗いしました

完成間近に予想外の事が起きました さてどうしましょう
何か方法を考えなきゃ






泥除けの上面にステンレスの板を当てて
下のアングル金物と挟み込み エポキシ接着剤を
使いました 
この接着剤は強力ですが万能では無く 相性が悪くて
接着しない物も有ります でも乾燥後触った感じでは
行けそうです






実用強度が充分出るまで置き 出張取付けです
フロントブレーキのシャフトへダイレクトに取付けました
これで大丈夫でしょう






ちなみに後ろはこの様にフレームのブリッジと
ブレーキ本体の間でクリップの様に挟み込んで
取付ける方法です この自転車の場合その隙間が
狭くてスペーサーを入れました





これで少し不安が解消されたので良かったかな フロントの泥除けが外れて
フォークの間へ入って行ったなんて 考えただけで恐ろしいですよね 
顔面ブレーキで前歯を折るか鎖骨を折るか・・ 前輪のトラブルは恐いです

ソーヨー リムセメントリムバーを使ってみる

$
0
0
SOYO ソーヨー 国内のタイヤメーカーですがこの会社の歴史は長いです
そんな会社が出しているリムセメントリムバーを使ってみました





SOYO RIMCEMENT REMOVER ソーヨー リムセメント リムバーの容器で 100cc 入りです
リムに残った古いリムセメントの除去は皆が苦労する事だと思います
これが上手に出来る商品が有ればそんなに良い事は有りません お値段は 1000円弱です




先日試走し後輪がパンクしたトラックレーサーです
その時タイヤを外すと一度リムセメントを綺麗に
した方が良さそうなのでこのホイールで試して
みます






今回は前輪を外してみます




タイヤは SOYO GOLD STAR シームレスです






空気を抜いてタイヤを剥します




もうセメントもあまり効いていなく簡単に剥がれました
このタイヤも劣化が進みもう使えないです






容器の説明書には 刷毛でリムバーを 2,3 回塗り 
リムセメントが柔らかくなり固くなったリムセメントに
浸透したタイミングでウエスなどで擦り取る と言う様な
事が書かれています






今回のリムにはセメントが一定では無く色々な
状態で残っています 比較的少ないこの部分で
試してみます






説明書の通り添付された刷毛でリムバーを塗って行きます







リムバーを 2回 3回・・・ 4回 5回 全く柔らかく
なりません 10回は塗り重ねたでしょうか






それでも幾らか柔らかくなっているのか 少し大振りな
ドライバーで試してみます






ドラーバーを当てると他の部分と変わっていないですね
全く古いリムセメンに変化が有りません





清々しい雰囲気のブルーの花ですね

今回のソーヨー リムセメントリムバー 刷毛で塗る時に観察していると 液が蒸発するのが
とても早いですね ニップルホール間の狭い一ヶ所を柔らかくするのに どれだけの量が必要
なんでしょう・・ 

この後、本職のメカニックからも これはリムバーとしては使えないと言う話も聞きました 
色々な物を購入すると自分の思っていた物と違ったと言うのは良く有る事です 
しかし今回の商品はそれ以前の問題ですね 結論を言えば全く使えない商品です

B.B小物 保管前の手入れ SUGINO 75

$
0
0
先日イリベのトラックレーサーから取り外した B.B小物を
保管する前に洗浄し綺麗にしてやります






先日トラックフレームから B.B小物を
取外しましたがこれがそのままになっています





洗浄剤にはガソリンを使います 今回はチェーンの
手入れをしましたがそれと一緒に行いましょう






SUGINO 75 の小物です それ程酷い汚れでは
有りませんがチェーンの洗浄が終わってから
綺麗にしてやります






各パーツを綺麗に洗いました これから
オイルを塗布しましょう






使うオイルは Super Lube の多目的オイルにします
やや白く濁ったオイルですがこれは年数が経っても
変色せず パーツが洗浄した時の状態を保って
くれるのが良いですね とても綺麗です






隅々までオイルを塗布しました 量はしっとりと
濡れるくらいやや多目にしています その方が
年数が経っても良い状態を維持してくれます
これは今迄の保管状態を見て私がそ感じています




ビニール袋にパーツ名を書いてそこに入れて
保管します 些細な事ですがパーツ名を記入
しておく事で部品を探す時に大変助かります





小さくて可愛い花です 近くで良く見ますが小振りな奴を写してみました

自転車から取り外したパーツ まだ使える物は保管してやると良いですね





リムセメントの除去 彫刻刀を使う

$
0
0
少し前に SOYO ソーヨーのリムセメントリムバーを使い上手くセメントが剥離出来なかった
ホイールが有ります その古いセメントの除去に彫刻刀を使ってみます






トラック用のホイールで街道練習用に
使われていた前輪です




SOYO の白セメンがおおむねこの様に残っています




彫刻刀のセットです 最近はこの様な樹脂の
柄が有るんですね




丸いアールの付いた刃です リムの形には
これが合いそうです 使ってみましょう






塗り重ねられたリムセメントは結構手応えが
有ります 急ぐと怪我をするのでゆっくりと
進めます






隅や平らな部分は平たい刃を使ってみます



リム全体のセメンを削り取りました それ程
苦痛を感じる事なく一時間程度の作業です
今迄の感覚ではここまで取れていたら 後は
それ程苦労する事は無いでしょう




ここからは水が使える場所でやります






残ったリムセメントには塗料用の剥離剤を
使います これはそれ程強力な物では有りません






刷毛で剥離剤をタップリと塗ります 遠慮はいりません
出来るだけ沢山塗るのが良いと思います




古いリムセメントが柔らかくなるのを待ちます
気温やセメンの状態にも依りますが今回は
15 分待ちました




柔らかくなったセメントを剥すのにはこの様な
物を使います 食事をする時にテーブルの上に
有る様な物が便利です




バターナイフですくい取ったり 隅の方を擦って
みたり とに角リムからセメンを剥離します




多少セメントが残っていても構わないです 歯ブラシで
良く擦ります これがシンナー等の溶剤だと溶けた
セメントで大変な事になります でも剥離剤で柔らかく
なった物はもう一度引っ付く事は無いですね






良く歯ブラシで擦った後は 水道で良く流し
ブラシで洗ってやります これでへばり付いていた
セメンが綺麗に流されます






ホイール全体をタオルで拭き上げたら完了です
剥離剤を塗ってから一時間弱の作業でした





今回は始めてリムセメントを削ると言う方法を取りました 厚塗りされた物は
いかに剥離剤でも何度か塗っては削る作業が必要です そこを彫刻刀で削るのは
周りが汚れる事が無いので良いかも分りません 色々な有効な方法を使い分ければ
良いですね



そして・・



これは別の決戦用ホイールです とても綺麗に
セメントが塗り重ねられています 私の仕事
では有りませんが きっと腕の良い人の仕事
なんだと思います





ことらは彫刻刀だけを使い作業を進めました これなら後始末も床の掃除をするだけですね

先日からリムセメントの剥離の記事が続きましたが また別の方法も有りますので
機会が有ればご紹介させて頂きます

Vittoria プレミアム ジップ ツールケース 物入れ

$
0
0
最近は多くの自転車愛好家の方が色々なツールボックスやバッグを携帯しています
今回はボトルケージに装着出来る ビットリアのツールケースをご紹介します





Vittoria プレミアム ジップ ツールボックスと言う商品です
発売直後に随分と話題になっていたので今更感も有りますが
どの様なものか一緒に見てみましょう






外見を一周してみます 手触りはやや固いボトルの
表面に薄くゴムをひいた様な手触りです サイドと
背中を見ています






ジッパーの持ち手とカラフルな部分はファスナーです






大きさはこんな感じ 普通のボトルと背丈は同じくらいで
OGK のツールボックスより少し背は高いです






ファスナーを開放すると左右に網が張られています






私は今 OGK の小さい方のツールボックスを
使っています これの中身を移してみます




中の工具類は白いウエスで包んでいます これは
音が出るのを防ぐ為と手が汚れた時にも使えるでしょう
右端の物はウエスだけで中には何も入っていません






ワイヤー錠とマイナスドライバー 最近は嫌な話も
良く聞くので自転車屋さんの前でも鍵を掛ける様に
しています ドライバーは変速時の具合があまり
良くないので出掛けた時、 変速機の調整に
使っています




CO2 ボンベとアダプター 今の小さなインフレ―ターでは
さすがこれに頼りたくなります でもまだお世話になった
事は有りません






アーレンキー 3本と 小さなチェーンカッターに
ミッシングリンク 一度ミッシングリンクの不良品を
見てから新しい物を持っています 出先から帰れなく
なるのだけは避けたいです




ビットリアのツールボックスに入れてみます
左には CO2 ボンベとウエスです アーレンキーと
ドライバーは違う物に替えます でもアーレンキーは
自転車のポジションが出るまでは欲しかったですが
それが済んだ今はもう要らないですね






随分と小振りな物で この状態で 7cm 程
半分に折り畳む事が出来ます




全ての物が余裕で収納出来ました 以前のツール
ボックスと違い 腹が割れると言うのは出し入れ
し易くて良いかも分りません




私はチューブラー派ですが W/O を使われる方は
チューブを持ちますね それも試してみましょう






片方にはチューブとタイヤレバー 反対側には
その他の工具類 綺麗に余裕で納まります




携帯する物は何が必要なのか人に依り違いますが
過不足の無い容量かと思います






自転車のボトルケージに入れてみました ボトルと
材質が違うので滑って入ると言う感触では有りません
やや抵抗を感じながらの挿入です でも走りながら
出し入れする物では無いので問題は無いですね






取り出して見ました 一回の出し入れで結構大きな
傷が付き凹みも出来ました 私は乗る度に帰宅後
毎回取り外すのでこれは大変な事になりそうです
ま、いいけどね(笑)





お昼間には可愛く開いていますが夕方には閉じるのですね

ツールボックスやバッグって何時から持って走る様になったのでしょう
やはりクリンチャーが普及しそのチューブと工具を持つ様になてからでしょうか
私も色々な物を入れていますが 走るのに無くても困らない物ばかりです
でも持っていて安心な今回のツールボックスお値段は 2000円程度の商品です

トラックハブ グリスアップ DURA-ACE HB-7600

$
0
0
トラック用のホイールで長く保管をしている物が有ります 相当期間使わずに
置いて有るのでハブのグリスアップを行います DURA-ACE HB-7600 です





ホイールバッグに入れ天井から吊るしていました 競輪競走で使う
NJS 仕様です 今回組んだ私のトラックレーサーに使う予定です






タイヤの上からビニールを巻いてからホイール
バッグ入れていました




このハブは両切りですがイタリアンで組んで有ります
競輪選手の方達が良くする決戦用の組み方ですね






グリスアップは整備台の上で行います 現在小ギアは
14t が付いています 次は歯数を変えるつもりなので
一度ギアを外しましょう






固定ギアの場合はまずロックリングを外します
ここは逆ネジなので工具はこの様に使います
テーブルの上では無理なので床に置いての作業です 
タイヤに空気を入れないといけません 空気が少ないと
タイヤを傷めます






小ギアは正ネジです ここは工具とスポークの間で
良く手を挟むので注意して下さい ロックリングと
ギアが外れました






ここから分解を始めます ハブナットを外します
次はハブのロックナットを緩めます






このハブは 14mm と 15mm を使います フロントは
13mm と 14mm が必要です この写真では右手が玉押し
左手がロックナット 双方を寄せる方向へ力を入れています






ロックナットと玉押しを外しました 共に正ネジです






ホイールを寝かせてハブシャフトを抜きました
玉受けに入っているスチールボールは先の細い
物で下へ落とします ボールは無くさない様に
注意が必要です






ハブ本体にハメ込んで有るダストキャップを外します 
樹脂製のパーツでそれ程無理をしなくても外れます






分解した各パーツを洗浄します 今回は SPIN スピンの
パーツクリーナーを使いました






新しく使うグリスも SPIN を使います 綺麗な色です






ハブ本体の玉受け部に薄くグリスを塗り
ダストキャップを装着します






ボールにグリスを塗り玉受けに並べて行きます
リアは 1/4 サイズが片方に 9個使われています
フロントは 3/16 サイズが 11個です






粘度の低いボールは落ち易いのでホイールを寝かせます
玉押しとロックナットが組まれたシャフトを差し込みます






ホイールを天地逆にしボールを並べます




ダストキャップを取り付けます これは玉押しの
形状に依れば後から付く物も有ります






玉押しとロックナットを取り付けます






ここから玉当りの調整です 指先に神経を集中し
一番良い所を探します




自分が求めた感触の所でハブスパナを掛け
ロックナットを決めます これは一度で決まれば
儲け物 何度も繰り返す事は良く有る事です




ロックナットを決めもう一度回転具合を
確認しています ガタは絶対にいけません






ハブナットにもオイルを差してハブに取り付けて
グリスアップは完了です




取り外した 14t の小ギアです 15t に換えましょう





在庫のギア達です 懐かしい物も有りますよ 8.8.8 前田鉄工所時代の物
三光舎なんて言うのも有ります 15t の歯を探します




Campagnolo のギアが出てきました 昔はチェーン離れが
良いと言っていましたが 確かにこの当時は国産と比較
すれば綺麗な作りの歯でした




DURA-ACE の 15t が有りました これで行きましょう




ハブのネジにグリスを塗っておきます
こうしておくと何時までも綺麗なネジで
いてくれます






ギアを散り付けロックリングも締め込みます




これで完成です このハブは私が整備をしたのは
今回が初めてです 
手元に来た時にはとても良く整備されていました 
ボールに薄くオイルが乗った手応えです それが
年数が経ちオイルが枯れて来たのを感じたので
今回の整備です





実際にオイルチューンは回転が驚く程軽いです そのオイルが枯れてくると
さらに軽くなります 今回分解するとやはりオイルが無くなっていました
SPIN のグリスを使いましたが凄く調子の良いハブです 気持ちの良い
回転をしています 

トラック用チューブラー タイヤ張り

$
0
0
先日組み替えた IRIBE イリベのトラックレーサーに使うホイールに
タイヤを張ります 使うリムセメントは SOYO の金リム用です





トラック用のホイールでこれは先日ハブのグリスアップを済ませました
今はタイヤも入っていますがそのタイヤも入れ換えます






ホイールにはビニールを被せて保管しています
タイヤは SOYO GOLD STAR シームレスタイヤで
競輪競走で使うものです




競輪競走で使うタイヤのバルブは 小さな英式で
この規格はこれだけに存在し競輪バルブと呼んで
います






日常的に空気を入れたり抜いたりしますが
そんな時はスポークで作ったこの様なもので
バルブ内のコアを押して空気を抜きます




タイヤを剥しました






実に綺麗にリムセメントが塗られています でも
経過年数が長いので古いセメントの除去もしました
今回は全て彫刻刀で削り落としています 綺麗ですよね






タイヤを張る準備をします






今回は SOYO の金リム用の白いセメントを使います
昔はこれを良く使いましたが 私も久し振りです
買ったのは 40年振りくらいじゃないでしょうか






缶の中を良くかき混ぜます 割箸を使いました
その割箸や歯ブラシを使いリムに薄く塗り床を
作ります これで一晩置きましょう
最近はチューブに入った速乾性のもばかり
使っているので少し緊張しました(笑)






一晩置き 床も具合良く出来たので新しい
タイヤを張ります 用意したのは VITTORIA の
PISTA EVO CS 170g 程度のタイヤです






先日のトラック用のセメントを使い張りました
これをロードに使っても問題は無いと思いますが
SOYO は 熱に依る変化が少ない速乾性の方を
ロードに使う方が良いと案内しています






これはフレンチバルブでトレッドはヤスリ目の
22mm です ケーシングはセタの様に見えますが
そうではなく Vittoria が独自に作っている繊維の様です
タイヤを張ってから 10 キロ以上の圧を張りましたが
とてもしなやかなタイヤですね






前輪も張り替えます






こちらは SOYO の RED R-? やはり競輪競走用の
タイヤです 






こちらのタイヤを剥してみると セメントは床の上に
一度塗られただけの様です セメンもまだ生きているので
こちらは剥離せずに使います




やや多目のセメントを使い装着しました
やはり VITTORIA ですがこちらは EVO CL
19mm 巾です






こちらはスリックで約 140g です




これでタイヤの張り替えが完了です 外したタイヤは
まだ使えるので保管して置きますが 結構傷むと
激しいので出来るだけ早く使う方が良さそうです




こうなります

SOYO GOLD STAR ビニールを掛け日光の当らない
所で保管していたホイールです






トレッドのゴムにヒビが入りケーシングから
剥離してしまっています 勿体無いです・・





白くて小さな花が頑張っています

これでホイールも出来たので近いうちに是非競技場で走りたいと思います
もう無理は出来ませんが少しだけでも・・・


出張整備と メキシコ料理

$
0
0
自転車の後ろから変な音がすると助けてコール 大阪市西区まで出張修理です





超高層ビルが建っています 50数階は有ると思いますが最近は珍しくも無いのかな




ビルの横には公園が有りその道沿いには
こんなお店が有りました クルクル回る
散髪屋さんのねじり棒が小さくて可愛いです






約束の時間より早く着きました 時間調整をします 
お昼のランチ前の口開けの客がビールで申し訳
ないです






約束の時間に到着 元美術の先生の部屋は
自分の作品が掛っています テーブルには
トカゲの置物が有りました・・・




今日のお土産はムーミンのマグカップにしました






さて自転車の修理に掛かりましょう 後輪に空気が
入っていません 変な音がする原因はここですね




バルブの虫ゴムは大丈夫な様です 




バルブが随分曲がっていたので想像は付きましたが
チューブが見事に回っています これ、使えるんだろうか・・




水調べをします 洗面器か水を張れる物を貸して
と言えばお鍋が出て来ました(笑)






穴の開いている所を見付けその大きさに合せ
パッチゴムを用意しました ゴム糊を塗り
パッチゴムを良く叩き圧着します




タイヤの内側に異物が残っていないか確認




虫ゴムも新しく交換しパンク修理は完了です
お昼が回りました




今日のランチはメキシコ料理にしましょう
大阪の心斎橋まで歩きました






とても古いビルの 8 階まで上がります
エレベーターを降りると雰囲気満点な
お店の入口が迎えてくれます






店内は薄暗く外国人の人達が多く居ました






初めてのお店でお料理の量も解らないので
ランチメニューを頼みました お料理が届く前に
まずはビールを頂きます
お店の名前は MEXCAN EL PANCHO エルパンチョ
今は建て替わりましたがソニービルの向えのビルです






メキシカン ラップロール 中はアボガドとチキンです
もう一つは色々なお料理の盛り合わせです お味は
酸味が強く 香辛料が豊富に使われています 
例える物が見つからないので上手く表現できません






今回は単品も頼まなかったのですが かなりお腹に
こたえるお料理でランチだけで正解でした ビールは
二人とも結構行きましたよ お会計は 4000円程度でした




お料理も楽しく頂いたのでお店をあとにし 
大阪の街を見て歩きます




商店街やアメリカ村付近を歩きました スタバで
コーヒーを頂きます 店内はかなりざわざわ
していたのでオープンスペースにしました

このコーヒーカップの背景はサイクルベース
あさひの大阪北堀江DEPT.です





今回の出張整備も楽しく終りました パンクを直しチューブを元に戻す前の水調べで
チューブをギアに嚙ませ自分で穴を三つ開けたのはナイショです 修行が足りません

環境が変わると普段と同じ事が出来ないのは選手も一緒ですよね
次は失敗しない様にします(笑)

バーテープを巻き替える OGK 超薄手

$
0
0
私がメインに使っているロードレーサーのスプートニク それのバーテープを巻き替えます
今回は OGK の超薄手を選びました





新しく組立ててから 500km 程度走っています 気持ち良く乗りたいので
ハンドルバーテープを巻き替えます






今回は他の事もやりたいのでメンテスタンドに
載せました






まず古いバーテープを剥します ブレーキブラケットの
カバーを折り返しておきます






バーテープの端末にはビニールテープを使って
いるのでそれを剥します






こうして見ると凄く汚れていますね 気持ち悪い・・
古いテープを剥して行きます






テープの最後はブラケット部分に貼って有る
恥隠し様のテープです これで片方は完了です






反対側も同じ手順で剥しました




ハンドルのドロップ部に本来なら無いはずのアウター
ワイヤーが通っています これは私の好みで握り易く
する為のダミーワイヤーです バーコンを長く使って
いたのでその感触を残す為にしています




ハンドルにはテープ裏面の糊が残っています






絶対に取らないといけない物では有りませんが
掃除をしてやります あまり強力な溶剤では無く
弱めの物を使います






最後に中性洗剤で拭き取りました どちらでも良いと
言いながら綺麗な方が気持ちが良いです






元々この OGK の超薄手が好きだったのですが 一時
製造していなかった時期が有ったので 違う物を使って
いました






ブレーキのブラケット部に貼る短いテープを
切り取ります 角の面落しは剥がれ難くする為ですが
どの様な物でもしておいた方が良いですね






短い恥隠しはブラケットの取付けバンドの部分に
貼っておきます






バーテープは芯が大きくて巻き難いので 小さく
巻き直します




このテープは裏面に両面テープが使われています






では巻き始めます バーエンドからです




テープは外から内側へ絞る様に巻き付けます






バーテープの巻き方の案内図です 上が古い藤田サドルの物
下は今回の OGK この二つは巻き方が違う方向です これは
迷いますよね これも絶対にこちらが正しいと言う物は
有りませんが ハンドルを握る手の動きを考えると下の
OGK の様に巻く方が緩み難くて良いと思います






最後まで巻きました ブラケットの部分はあまり何回も
巻くと大きくなるのであっさりと巻けば良いですね






巻き終わりの部分には同封されたビニールのテープを
使います






解け止めのテープを巻きました








反対側の用意をします やはり小さく巻き替えますが
テープの文字やマークの方向が先程の方と合う様に
考えて下さい OGK の場合出荷時のまま使うと左右が
揃いません






手順は先程と一緒です






テープは外から内へ巻き込みます 文字とマークが
左右揃っています




左側も巻き終わりました






最後にブラケットカバーを戻して完了です





バーエンドキャップは添付された純正は使わずに 私のオリジナルをそのまま使いました

バーテープは消耗品です 徹底的に最後まで使ってやるのはとても良い事です
経済的に苦しい学生や練習一本の選手はそれで良いと思います でも毎日晩酌を
楽しむ様な方達はちょっと頑張って、早目に交換した方が良いですね

STI レバー内部の清掃 ST-7801

$
0
0
普段あまり手入れが出来ない手元変速の STI レバー 今回はこれの内部の
掃除をしてみます






以前より変速の具合があまり良くなく色々な部分を
見直しています 今回バーテープを巻き替えるのに
併せレバー内部の清掃も行います




STI レバーを分解する知識と技術は持ち合わせて
いません この状態で内部だけ洗浄してみたいと
思います




後ろの変速に少しストレスが掛るのでかなり
シビアな調整を行い






変速機取付用のリプレイスエンドの増し締めや
歪みのチェックも行いました それでも納得出来る
状態にならないので今回 STI レバーに手を付けます




ハンドルバーテープを剥したのでこの状態で
作業を進めます






私以外の人が使っていた物を譲り受け使っています
この様に外見も綺麗なので 正常に動くと思って
いました でも内部の油脂類が時間が経つと固く
なり調子を落とす事も有る様なので 一度納得
出来るまでやってみます






このタイプのレバーは レバーを握り変速を
する時の様に倒すと駆動部が視認出来ます
ここもそんなに悪い状態には見えないんですが・・




この状態で内部の洗浄をするには 何かの
パーツクリーナーを使う必要が有ります
Microlon マイクロロンのメタルトリートメントスプレーを
使います これはクリーナーでは有りませんが凄い洗浄力を
持っています 220ml 3800円と、とても高価な商品です






容器を良く振り内部を撹拌し レバーの隙間から
駆動部にスプレーします




レバーの先から汚れたメタルトリートメントが
出て来ました 金属粉も少し確認出来ます






スプレーを何度か繰り返し 透明の液体が出て来る様に
なったので洗浄は置きます マイクロロンを定着させるのに
熱を加えます 今回はそれが目的では無かったですが折角
なので 一手間掛けておきましょう




内部の駆動部はおそらくほとんど油脂類は残って
いないと思います 新しいオイルを塗布してやります
ワコーズのチェーンルブを使います これもフッ素系の
オイルです






やはり良く撹拌してから使います このオイルは
スプレー直後は粘度が低く時間が経過すると固く
なる性質を持っています




何度もレバーを動かしオイルを内部に馴染ませました
オイルなどが付着した部分を綺麗に拭き取り完了です

これで出来る限りの手を尽くしました変速状態が
改善されなければいよいよレバー内部のパーツに
不具合が有るのでしょうね




そして・・



またまたお客様がいらっしゃいました






今日はママと一緒です ママ、ジュースもおやつも
有るから行こうって誘われたらしいです(笑)







吉田空流(くうる)君のお散歩コースに ここはきっと
入っているのでしょう





みかんですね まだ実は固いですがこれから黄色くなるのかな

STI レバー これは一度の操作で 3ノッチ動かす事が出来るますが
どうも 1ノッチの巻き取りが少ない様です ロー側へ一段変速すれば
ややチェーンの音鳴りがします 3ノッチ操作すると 三段目へチェーンが
上がりません レバー内の何かのパーツ交換で解消出来るのでしょうか・・

チューブラー シームレスタイヤの構造

$
0
0
最近は使う人が少なくなったチューブラータイヤ そのタイヤには縫い目の無い
シームレスタイヤと言う物が有ります その構造を写真を使って見てみましょう





チューブラーのシームレスタイヤです これは SOYO ソーヨーの商品ですが
ロード用 トラック競技用 競輪用が作られています その構造を見てみましょう




今回私の手元に有るのは競輪競走で使う物です






SOYO RED R-? ヤスリ目の 22mm 巾 190g 程度です






SOYO GOLD STAR ヤスリ目のサイドに独特な模様が
入っています やはり 190g 程度です




この 2種類のタイヤにだけ この様な競輪バルブと
呼ばれる物が使われています






上のネジを外すとコアを外す事が出来ます






コアにはパッキンが 2ヶ所に使われています
先端はスプリングが入っており上下に動きます
チューブ内に空気を入れたり抜いたりする為の
物です




構造と形は英式バルブと同じですが 一般車の物と
比べると小振りな造りです






競輪バルブの空気を抜く時の為の道具です
スポークを加工して作っています






バルブに差し込み中のコアを押し込み空気を
抜きます






タイヤの方を観察しましょう 裏側(リム側)には
通常のチューブラーと同じ様にフンドシ(フラップ)が
張られています




フラップをめくると縫い目が有りません これが
シームレスタイヤの大きな特徴です






タイヤを切って内部を見てみましょう




タイヤを断ち切った断面です 中に見えているのは
チューブです






もう少し良く見える様にサイドを切り裂きましょう






中にはとても薄いチューブが使われています 色や
感触はラテックスでしょうか






シームレスのもう一つの特徴 真円に近いケーシング
それに加硫、成型されたトレッドです






バルブ部分を見てみましょう ここにもフンドシが
張って有ります






バルブの周囲にはフンドシの下にもう一枚
保護繊維が張られています




裏側のフンドシとバルブ周りの保護布です






チューブを出してみましょう








バルブが付いていたケーシングの穴です






チューブは一本の筒状の物をバルブ部分で継いで
ある様です そこにバルブが付けられています






どの様にバルブが付けて有るのか バルブを外して
みます 接着剤で付けて有る様です






バルブの金属にゴム質の物が融着してあります






チューブにはバルブのゴムと同じ大きさの穴が有り
上手くこの穴同士を合わせてありました
チューブに印字された文字です 意味は解りません





河原で良く見掛けます モジャモジャ 華やかな花も咲きませんが綺麗だと思います

Seamless シームレス
縫い目が無いご婦人用のストッキングをシームレスなんて言いましたね
継ぎ目の無い引き抜き鋼管をシームレスパイプとか・・
この様に触っていると縫い目が無いため凄く繊細でしなやかさを感じます
タイヤを張る時にはかなりの技術が要りますね それを完璧に張る技術は
まだ私には有りません

  

チューブラータイヤの 構造

$
0
0
自転車のタイヤの中にチューブラータイヤと言う物が有ります 丸タイヤと
呼ばれるこのタイヤの構造を見てみましょう






今回構造を見る為に用意したタイヤですが
使い古したものです 最近は 700c とか 27インチ
22mm とかで表示されますが随分昔には 27 X 1 1/8
丸タイヤと言っていました




タイヤのリム側には一枚布が張って有ります
この帯状の布をフンドシと呼んだりします






フンドシをめくってみましょう






タイヤには縫い目が有ります この中にチューブが
入っています






縫い目の糸を切ってみましょう パンク修理の時も
この様に作業を進めて行きます チューブに傷を
付けてはいけません






パンク修理の方法も書いてみましょう 小さく開けた
切り目からチューブを引き出します




その切り口は後で修復するので小さな方が良いです
切り口は 5cm 程度です この場所はタイヤに空気を
入れ音や水調べで見当を付けてから糸を切っています






パンクの修理方法は普通のチューブと同じで ゴム糊と
パッチゴムを使います パッチを張ればチューブを元の
様に戻します 糸くずは綺麗に取り省きます






そして針と糸を使い元通りに縫い合わせます






チューブラー用のパンク修理セットが有り 一連の
修理材と共に裁縫道具が入った物です VELOX
これを多くの人が使っていたと思います






私が使っていたパッチゴムです 穴を塞ぐだけの
小さな物を切り取って使います




パッチゴムだけでなく チューブを使う事も有りました
SOYO の 50番のタイヤのチューブには ゴム糊を塗り
同じチューブを貼り付けます これで大丈夫でしたよ
全く段差が出来ない修理方法です






タイヤを縫う糸は ロウビキの物が多かった様に
思いますが 私は畳用の糸を使っています






横道に随分それてしまいました タイヤを大きく
開けてみました チューブはこの様に入っています




縫い目の部分はケーシングを折り返して強度を
稼いでいますね





最近はパンクを直さずに破棄してしまうと言う話も良く聞きますが
高価なタイヤです パンクを直してとことん使ってやって下さい

パンク修理の方法は過去記事で詳しく紹介しています
【 チューブラー パンク修理方法 その 1 】 どうぞ一度ご覧下さい 

Viewing all 2340 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>