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Channel: Kinoの自転車日記
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COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法

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先日より部品の取り外しを行っている COLNAGO コルナゴのクロモリフレーム
今回は最近は使う事が少なくなった四角テーパーの B.B小物を取り外します
これはとても固く締まった物も多く全てが簡単に外せる物ばかりでは有りません
今回はどうなるのでしょう・・・





前回にチェーンホイールを外した コルナゴのフレーム 今回はこの CAMPAGNOLO
カンパニョーロの B.B小物を取り外しましょう




このタイプの B.B小物は左側から作業を始め
最初にロックリングから外します






ここで使う工具はこれ 一般的に S字型フックレンチ
などと呼ばれています 自転車の工具メーカー HOZAN
ホーザンからは C-205 S形ヘッドまわしの名称で販売
されています お値段は 2100円程度






この工具の使い方は フックレンチの爪をロックリングの
切り欠きの部分に引っ掛けます ここは確実にしっかりと
掛ける様にしましょう






工具はこの様な状態になります
※ ネジは正ネジです





この工具は一気の力を掛けるのでは無くじわ〜と力を加えて行きます 
そしてロックリングの角を舐める事も良く有るので工具が外れ難い様に
手を添えるなどした方が良いでしょう くれぐれも怪我に注意して下さい






ロックリングが外れました




次は左ワンを外しますが 使う工具はピンスパナ
Park Tool などから出ています SPA-1 グリーン
SPA-2 レッド は共に 1500円程度 
これらの違いは先のピンの太さでグリーンの方が
やや太い工具です








ハンガー小物のワンにはグリーンを使います
この先端の小さなピンを ワンの穴に掛け緩めます
※ ここは正ネジです






今回はそれ程無理をする事なく外れました
組み付け時に塗布した油脂のお陰かな・・






手前のリテーナーを外し






ハンガーシャフトやウォーターシーフ(防水シール)
右のリテーナーなど ハンガーシェル内の物を全て
取り出します ただ引っ張れば簡単に出てきますよ






次は右側のワンを外しますが これは規格に依って
緩める方向が違います シャフトの刻印やノギスで
シェル巾を測り確認をします (左右のワンに情報が
刻まれているのですが 今回は錆びていて良く見えません
でした)

その規格を記しておきましょ
B.B小物の規格
JIS      左 正ネジ 右 逆ネジ 巾68mm 
ITA (イタリアン) 左右共 正ネジ 巾70mm
FRE (フレンチ)  左右共 正ネジ 巾68mm  が有ります

ワンの規格もそれぞれ異なり
JIS  1.37X24TPI
ITA  M36X24TPI
FRE  M35X1   となっています






右ワンを外す工具はこれ これは専用のしっかりとした
工具が必要です CAMPAGNOLO UT-BB030
パークツールなら HCW-4 ヘッドスパナ(何か名称が変ですが・・)
3000円程度の工具です






右ワンスパナを B.B小物に掛けます 先程、規格を
確認したらこの B.Bはイタリアンでした これの
右ワンは正ネジです 緩める方向へ力を掛けます
(この写真では手間へ引いています)

この工具の掛りは浅く良く滑ります 手をフレームなどに
挟まない様に充分注意をして下さい






全くびくともしません 工具を変えましょう
これは HOZAN ホーザン C-358 右ハンガーワン回し
10000円弱の工具です




工具をセットします この工具は先程のスパナの様に
滑る心配が無く 思う存分力を掛ける事が出来ます






しっかりとメンテスタンドとフレームを支え 
ぐっと力を加えます 加えます・・・ 固いじゃないか






メンテスタンドの上では力を加える限界が有ります
そんな時はホイールを装着 このタイヤはもう廃棄
する物ですが 通常ならタイヤの空気は出来るだけ
高圧にします




先程の様に手で緩め様としましたが緩みません
そんな時は次の手 工具を頭の大きな質量の
有るハンマーでガツンと一撃 かなりの力で殴ります




外れました 今回はまだ少し余裕が有りました
でも工具のハンドルが曲がりました・・ ちょっと悲しい(笑)








イタリアンの右ワンは正ネジで良く緩みます
それを回避するためこの様な締め付け方をする事は
良く有ります 自転車を組み立てる方法としては
間違っていないですね






これで B.B小物も無事に外せました コルナゴの
ハンガーシェルの底には大きなクローバーの肉抜きが
されています 水が入り放題ですね

全て取り外した CAMPAGNOLO RECORD の B.B小物





さて長い記事になってしまいましたね この B.B小物などは この様な荒業が
必要な時も有ります あまり気持ちの良いものではありませんがこれも整備の
一つ こんな時は躊躇しない方が良いですね

さあ後はハンドルステムを抜けば完了です でもこの作業は今回以上の事が
待ち構えていました次回をお楽しみに!

前回の記事 【 COLNAGO チェーンホイールを取り外す 】

次の記事 【 COLNAGO 固着したステムを取り外す 】

 

日曜日は自転車整備の お手伝い

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昨日の日曜日、私の自転車小屋にお客様が来訪 自転車整備を覚えたいので
是非整備風景を見せて下さいとのご依頼 ではご自身の自転車の整備を
一緒にやりましょうと来て頂く事になりました






3月とは言えやや寒さを感じる日でしたが そこを
我慢して愛車を駆っておいで頂きました お隣りの
豊中市に在住の take さん 愛車はマッドブラックの
ORBEA オルベア






自転車に興味を持ちその楽しさのとりこになったとの事
オルベアは始めて買ったロードバイクでそれが半年前

何時もの様に洗車から始めリアの変速具合が少し気に
なるとの事だったので ディレーラーを外しディレーラー
ハンガーの歪みのチェック ここはお決まりの様にやや
歪みが有ったので修正






チェーンの洗浄前と洗浄〜オイルアップ後 
チェーンオイルは200Km 走行毎に塗布するとの事で
中々良い状態を保っていました 自転車整備でその
違いを感じるのはやはりチェーンのメンテ ここに
気を使うのは大変良い事だと思います




フロントの変速時にインナー側へチェーンがたまに落ちる
との事 これはワイドレシオになれば有る程度は仕方が
無い症状






それを防ぐにはチェーンの脱落防止パーツ チェーン
キャッチャーを装着 最近は以前と比べお値段も手頃に
なって来ましたが 私の自作部品が有ったのでそれを
プレゼント(原価は百数十円 笑)

シフトワイヤーに癖が付き頻繁にクランクに当るので
エンドキャップを切り落しステンレスのハンダで処理を
しておきました






一通りの整備も終わりお腹も空いてきたので 二人で
近くのお店でお食事をします 皆さんに何度かご紹介
した事も有りますが ネパール料理のお店です






このお店の方は皆さんネパールの人達 そしてこのナンも
注文してから焼いてくれます

そのナンのを見ると始めての方は皆この笑顔 とにかく
この大きさに笑ってしまいます 私も最初は何かの間違い
だろうと思いました(笑)






そして今日のご褒美は奥様からの有り難いチョコレート
早速楽しく美味しく頂きました 有難う!





まだ自転車に乗り始めて半年との事で、今は自転車で走っているだけで凄く楽しい時期
だと思います そして自分で整備が出来る様になりたいとのご希望、これも凄く大切な事で
自転車を楽しむ一つの方法でも有ります そんな事のお手伝いが出来れば喜ばしい事です
どうぞ又お立ち寄り下さい

自作のチェーンキャッチャーはこんな奴 【 チェーンキャッチャー 自作 】

COLNAGO 固着したステムを取り外す

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前回かなりきつく締まった B.B小物を外しましたが今回はステムを外します
このステムが見事に固着しています さて上手く外す事が出来るのでしょうか






コルナゴの古いクロモリのフレームです
前回固く締まった B.B小物を外しましたが
このステムもそれに負けず見事に固着しています






出来るだけフォークもステムも生かしたいので
最初は優しく作業を進めます ヘッド小物の
袋ナットを緩めます 使う工具はヘッドスパナ






袋ナットを上へ上げるとフォークコラムの
スレッド部が見えます そのステムとの隙間へ
浸透力の高いオイルを差します KUREの CRC-5-56
を使いました




ヒートガンを使い 加熱と冷却を繰り返します
金属の膨張と収縮で固着の縁が切れる事を期待
しての試みです






せっかくの試みでしたが効果は有りません ビクともしません






この部分の固着はステムが助かれば儲けものですが
ステムは諦めます 後の作業の事を考え出来るだけ
上の部分で切ってしまいましょう






ヘッド小物の上部ナット、上部ワンを外します






リテーナーも外しましょう CRCでグリスが柔らかく
なっていますが カンパのピーナツグリスが使われています






フロントフォークをフレームから抜いてしまいます




CAMPGNLO カンパニョーロの小物が使われています
ここでヘッド小物の規格をおさらいしておきましょう

ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部 JIS 30.00mm
                       ITA 30,20mm
フォークコラム  下部玉押し挿入部 JIS 27.00mm
                       ITA 26.40mm

フォークコラム  スレッドネジ     JIS B.C 1"X 24T   
                       ITA JISと同じ
他にフレンチ規格も有りますが これは滅多に使う事は
ありません 
又スレッドは JIS.ITAと径とピッチは同じですが ネジ山の
角度が異なります






すこし薄暗くなってきましたこの後の作業は日を
改めましょう






さて気持ちも新たに固着したステムの取り外しに
チャレンジです 使う道具もこの様な物を用意しました






切り取ったステムの残りです アルミが腐食したら
厄介ですよね さてフォークコラムをヒートガンで
加熱します この道具は 500度程度の温風が出ます




当て板をしプラハンマーでフォークコラムを殴ります
振動と衝撃を与え ステムとの固着を緩めるのが目的です

この方法は鋼管で配管された継手部のネジが緩まない時
この様な方法を使いますが その時はガストーチで炙り
鉄のハンマーを 2つ使い衝撃を与えます しかし今回は
そこまで無茶は出来ません






前回の作業を何度か繰り返し 次に用意したのは
パイプレンチ フォークコラムとステムに掛けて
回してみます

駄目です コラムが捩じれる程 力を入れましたが
外れません・・・






ここで諦めますか? いやいや次の方法をやって
みましょう




金ノコでアルミの頭部分を切り落します






この上の部分はステムの引き上げ棒が当たる部分で
穴が小さくなっています そこを切り落しました






次の道具は金ノコの刃を使います アルミの内部に
刃を入れ縦引きをします




こんな感じで内部から縦にステムの奥まで切れ目を
入れます






アルミの厚みまで切り進み 完全に縁を切りました
その後 フォークを裏返し固定します






反対側も内部から切り込みを入れました この作業は
結構疲れますよ(笑)








さてここからが大切な工程です 自分が思い描いた様に
上手く行くかな・・・






口が大きく開くアンギラスを使います






切り込みを入れたアルミを銜えて力を加え握り潰します






アルミパイプが内部に潰れ細くなりました 成功です




固着した部品を外した瞬間は してやったりの満足感が
有りますね でもこう言う荒業は出来るならしたくないな





人間、諦めたら駄目ですよと 試されているみたいな仕事でしたね
でも何とかフロントフォークも使える様になりました ここまでしたら
次はヘッドパーツの上下ワンも外してしまいましょう

前回の記事 【 COLNAGO 四角テーパー B.B小物の取り外し方法 】

MINOURA ディスプレースタンド DS-530

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箕浦 MINOURA 自転車の練習器具のローラー台やメンテナンススタンドを展開している
ミノウラと言う会社から 新たに発売された ディスプレースタンド DS-530 これを
購入しましたが とても素晴らしいのでご紹介いたしましょう





MINOURA DS-530 ディスプレースタンドを畳んで有る処です とても綺麗ですよね
このスタンド、見た瞬間に良いと思いました






使用する時はこの様に短時間でセットが出来ます
軽量なアルミ製でお値段は 3800円程度






折り畳みと組立時 リングの付いたピンを抜き
スタンドを立てて再度ピンを突き刺します






この新商品なんと言っても素晴らしいのはここ
自転車の保持部のフックがクイック構造で
スタンドの支柱の任意の場所に動かせます





        
新型の DS-530 と従来の DS-520 旧型は支柱に
穴が開いており フックをそこへボルトで止める構造
スチール製でお値段が 3360円 その差 440円です






実際に使ってみます フック部の養生素材も優しく
自転車に傷も付かないでしょう そして任意の場所に
フックをセット出来るのが誠に具合が良く しっかりと
自転車が自立します






自転車の保持部 従来の物は丸棒で、この繊細な
フレームのパイプに対し少し不安が有ったのですが
今回の物は平面で受けるので自転車に優しくて
良いと思います








ディスプレースタンドは他にこの様なタイプが有り
皆さんも使っていらっしゃると思います この商品は
色々なメーカーも出していますが お値段は 2500円
まででしょうか




この商品はリアエンドのクイック部分を保持します






この MAVIC マビックの様なタイプのクイックレバーなら
問題無く使えますが






この SHIMANO シマノのタイプや オールドカンパの
外環が付いたタイプはお手上げです




これは私の自作スタンド 前出のタイプより
頑丈でどっしりとした物が欲しくて作りました






出来るだけ工夫し エンド巾の狭いトラックレーサーにも
使える様にしていますが それでも使えない自転車も有ります

これの制作風景
【 自作ですが 自転車整備台と呼べるのかな 】








折り畳むと少スペースの保管場所で済む
優れたなスタンドですが・・・ たまに風で
倒れます その時は涙が出ます(笑)





MINOURA DS-530 容姿も綺麗でしっかりしています これなら変速機の調整も不安なく
出来るでしょう この商品黙って買いです!

COLNAGO ヘッドパーツを取り外す

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前回固着したステムを取り外した古いクロモリのフレーム COLNAGO コルナゴ
この頃のヘッドパーツは 1インチのスレッドタイプ ヘッドチューブに圧入
されている上下わん等を取り外します






これまでに数回にわたりご紹介していますが
ほとんどの部品を取り外しました 今回は
フレーム本体やフロントフォークに残っている
ヘッドパーツを取り外しましょう








フレームのヘッドチューブに圧入されている
上下のわんを取り外すのにはこの様な工具を使います

色々なメーカーから発売されていますがこれは Park Tool
パークツールのヘッドワンポンチ RT-1 1〜1.1/8インチの
サイズまで使えます シールの貼って有るのは頭の部分
逆側はこの様に割れています お値段は 6300円程度です








では下のワンから外してみましょう 工具の頭を
ヘッドチューブの下から入れて行きます 先の
割れた部分はこの様に縮まりながら入って行き
中に入れば再び広がります




ヘッドチューブの中に挿入されたヘッドワンポンチの先は
チューブの中で開き 圧入されたヘッド小物の縁に当って
います その状態で工具の頭をハンマーで殴ってやります

一度に殴るのではなく軽く何度も殴る方が良いですね
外れたヘッドパーツを落とさない様に気を付けます






圧入されていた下側のヘッドワンが外れました








上のヘッドワンを外す時もする事は一緒です
上から工具の頭を入れて行きます 先が割れた部分は
少し固いですが必ずヘッドチューブには入ります




今度は工具を下から叩きます






ヘッドパーツが飛んで行かない様に気を付けて
いました そのパーツが外れましたよ 決して難しい
作業では有りません 誰にでも出来ると思います






これで上下のヘッドワンがフレームのフォーク
チューブから外れました



ヘッドパーツはもう一つ有ります このフロントフォークの
コラムに圧入されている 下玉押しです






この下玉押し クラウンレースの取り外しにも専用の工具は
有ります Park Tool CRP-2 32000円程度 HOZAN C-440
40000円強 さすがに簡単に購入出来る工具では有りません

昔からマイナスドライバーなどを使って外していたので
今回もその様な方法でやってみます 用意しているのは
平タガネとハンマーです




フォークを立ててクラウンレースの裏側にタガネを当て
ハンマーでタガネを軽く叩いて行きます 一か所だけで
無く 色々な場所を対角に交互に叩いてやるのが良いですよ






少し隙間が開けば フォークを寝かしその隙間に
タガネを入れてやります




この場合も一気に叩くのでは無く 色々な場所を
交互に軽く叩いてやります






クラウンレース、下玉押しが外れました




パーツが外れたフォークのコラムとクラウン部分です




自転車整備では専用工具が有ればそれを使うのが
一番良いのですが 工具が無くても出来る事は多く
有ります そんな時は色々と工夫をすれば良いですね
今回のタガネは 2〜300円じゃ無かったかな(笑)




取り外した下ワン 誇らしげな CAMPAGNOLO の刻印です





取り外した 1インチスレッド、イタリア規格のヘッド小物 これと同じ小物を
私のロードに使っていますが軽い玉当りがとても良いですね ヘッド小物は
走行に影響しないと思われがちですが 実はとても大切なパーツなんですよ
ここの回転が重くなれば走りも重くなります

さあこれでフレームに装着されたパーツは全て分解したかな? いやいや
最後にスリルの有る奴が残っています それは次回に行いましょう・・

前回の記事 【 COLNAGO 固着したステムを取り外す 】

COLNAGO MEXICO 分解完了

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先日より古いクロモリフレームの COLNAGO MEXICO コルナゴのメキシコと言う
シリーズのロードレーサーを分解していましたが今回で完了します





Kinoさんならレストアベースになるでしょうと 親切に送られてきたロードレーサー
かなり荒いですよとは聞いていましたが実物を見ると納得の自転車 色々と苦心を
しながらの作業でした




見た目は全ての分解が終わっている様ですが
最後の試練が待っています






逆爪のロードエンドに付いている アジャストボルト
これが見事に錆びています 緩み止めのスプリング
なんて腐食して無くなっています さて外れるのでしょか






ボルトの先端にはネジの調整用の袋ナットが付いています
これは被せて有るだけなんですが 恐々そっと回すと
外れました 良かった






反対側も外れました これだけでも随分救われた
気分になります このネジが折れてエンドの中に
残ったらそれは大変ですから・・・

ネジ部に浸透力の強いオイルをスプレーして
しばらく置いておきましょう






このネジは片方がマイナスの頭になっています
そこへ小さなドライバーを使い そっと、そっと
力を加えました 何とか両方のネジが外れました
二分は息を止めていたんじゃないかな(笑)






ここのネジを折ってしまったら その後取り省くのに
きっと数時間の時間が必要だったでしょう これで
全ての部品を取り外しました




次の予定、工程も未定ですがフレームを洗い
長年の垢を落としてやりましょう






かと言って強い洗剤を使うと塗装がカサカサになって
しまうので 何時もの様にシンプルグリーンを薄く
希釈し優しく洗ってやります




ここからは before after で行きましょう



使用チューブ COLUMBUS コロンバスのシール






COLUMBUS の下には MEXICO と読める水貼りのシール
どちらも随分綺麗になっていますね



 

 
ハンガーシェルと CAMPAGNOLO の直付ワイヤーリード チェーンステー裏側の潰しも
美しい 塗装も死んでいると思っていましたが 案外使えるのじゃないの?





今回外した部品達 CAMPAGNOLO や CINELLI など当時の最上グレードの部品達です
使える物はまた整備をしてやりましょう





今回のコルナゴのフレーム サイズがシートとトップが 550mm のパラレル
少し身長の高い方でなければ使えないですね 必要な方が表れるまでしばらく
このまま保管しておきましょう

前回の記事 【 COLNAGO ヘッドパーツを取り外す 】

NATIONAL ナショナルのロードを洗車する

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私の選手時代の愛車 NATIONAL ナショナル 現在のパナソニックの前身のフレームで
当時会社を訪問し 現在 JBCF 全日本実業団競技連盟 理事長 斧 隆夫さんに作って
頂いたフレームです






普段は自転車小屋の作業台の上に保管しています
たまにエアーホースを引っ張りタイヤに空気を張って
やる位で最近はあまり触りません 久し振りに降ろし
洗車をしてやりましょう






この頃の自転車は今程 防水対策はされていません
回転分は水の入り放題 普段は濡れぞうきんや
水性ワックスで手入れをする事が多かったですね








でも水を掛ける方向などを考えながら手早くする
洗車なら良いでしょう




before after



それ程汚れていないようでしたが やはり洗ってやると
その違いが解りますね チェーンホイールは
CAMPAGNOLO RECORD PCD151 52X47T

この時代はギア板に穴が開いた物はまだ無く これは
自分で開けています






チェーンのオイルは使わなくても枯れてきます
ここは埃が被るとそれが湿気を呼びチェーンが
錆びるので注意してやる必要が有りますね

この頃は当然 3/32の薄歯用のチェーンを使いますが
国産なら D.I.D 海外の物なら REGINA レジナなどを
良く使っていました 今使っているのは SHIMANO HG91
6〜8速対応ですが この 5速でも問題なく使えますよ
これは凄く良いチェーンですね





水も乾燥させてやりスッキリ サイズはシート・トップも
520mmのパラレル バック 420mm フロント 565mm ヘッド
シートも 73°のパラだったと思います 
当時のオーダーシートが何処かへ行ったので私の記憶です






ラグは小さくカットしてもらうようにお願い フォーク
クラウンもナショナルが普段使う物とは違う物を指定
ヘッド小物は当初 CINELLI チネリのフレームに付いて
いた物を移植しましたが 後にカンパに変えています






カンパのシートピラー この頃はアルマイト加工が
されていません
ペダルもカンパのスーパーレゲロ ロード用の外環を
切り落して使っていました ストラップはビンダですね





最近の自転車に乗ってしまうと この時代の自転車には乗れなくなってしまいます
それだけ自転車が進歩していると言う事ですね 

しかし選手時代の大切な自転車 何時までも大切にしてやりたいと思っています
(これは 1974年制作のフレームです)

アウタートンネル

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これも自転車部品の一つですが 普段地肌の物を見る事は無いですよね





これはクロモリフレームのトップチューブの上に直付けする小物で この中を
ブレーキのアウターワイヤーが通ります トップチューブの上に 2か所か 3か所
ロー付けします
 
最近はインナーワイヤーが途中で見える様なワイヤー処理をするので これでは無く 
使われているのはアウター受けですね どちらのタイプもフレームが市場に流通する
時には塗装がされているのでこれを素地で見る事は無いですよね


部品を バシャバシャと洗う

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ロードレーサーから取り外したアルテグラグループの部品を保管していましたが
汚れたままでしたので綺麗に洗ってやりました






アルテグラ、 6500系の 9速時代の部品です
油汚れがしたまま部品箱で保管 使用頻度も
低いこの部品達をフィルタークリーナーで
洗ってやりました




分解もせずに少々荒っぽいやり方ですが
水道水で行水 でもこれで充分綺麗になります






天気の良い日の水遊びで部品も気持ちが良さそうです
この後、分解をするにしろ一度この様にしておくと
後の作業がやり易いですよね








私の自転車小屋に持ち帰り 作業台の上で
水切りと部品のチェックをしてやります




ただチェーンは錆びの進行が速いので なるべく時間を
置かずにオイルを差しておきましょう そして他の部品の
可動部には適量オイルをスプレーしておきます




オイルを塗布した後は次に使うまでビニール袋で保管
オイルは埃を呼び 埃が湿気を吸い 部品が錆びる
日本の気候では気を付けたい処です

自転車から取り外した部品も 少しお手入れをしてから
保管すれば良いですね 皆さんの所にもこの様な部品は
無いですか?





綺麗な色合いのお花が目に付く様になりました お昼間も暖かな日が増えましたね

最近は冬季シーズンも自転車のイベントが沢山有りますが やはり自転車にとって
気持ちの良い季節はこれから シーズンインに向け自転車のチェックもしてやりたいですね

元国体選手 松元君が来訪

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私の自転車小屋には色々な人が訪ねて来てくれます 今回は私の後輩
兵庫県の元国体選手が訪れてくれました






私もここで営業している訳ではないので何時も
居る訳では有りませんが 予定が合えば何時でも
お迎えします この位のお茶も用意出来ますよ




今回来てくれたのは松元君 私が国体の監督をして
いた頃の選手です 

今回の訪問の目的は、神戸に小さなラジオの
F.M放送局が有るのですが そこでリスナーから
部品を提供してもらい 自転車を一台組立てる 
なんて企画をしているらしいです そこでこの
COLNAGO コルナゴのフレームがお目当て

使えるのなら使って良いよと返事をしておきました
あと、ロード用のチェーンホイールが必要だとの事です




私は使わなくなった部品も大切に置いておく方ですが 
自転車の普及発展の為なら提供出来る物は 使って
頂きましょう

ちなみに彼が乗っていた自転車、エディ・メルクスに会いに
工場まで行き メルクスから直接分けてもらった貴重な
自転車を所有しています




自転車小屋ではお食事まで用意は出来ません
ランチタイムにしましょう ここはスパゲティの
専門店






彼はトマトベースのスパゲティを頼んでいました
あまりにも美味しそうなので 思わずフォ〜!



私はホワイトソースで海老が入った奴 今日は運転も
彼なのでビールも美味しく頂きました






食後の飲みものは スイーツ好きな彼はイチゴミルクなんて
女の子みたいな奴を頼んでいました でもちょっと可愛いじゃ
ないか(笑)





今回の松元君と知り合ってもう何年になるのでしょう 1984年の奈良国体が一緒に参加
した初めての大会ですね その頃高校生だった選手が今でも自転車を続けまた私を慕って
くれるのはとても嬉しい事です

DEDA ZERO100 ステムのリコール

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私のブログでも何度か紹介させて頂きました イタリア・デダエレメンティ社製の
ステムの一部でリコール(無償部品交換)が実施されていますのでご案内致します





軽量ステムで私もお気に入りで使っています これは ゼロ100 セルヴィッツオ コルセ
その他に、ゼロ100 ピスタなども対称になっている様です





今回の無償交換部品は このハンドルクランプ部品とこれを固定するボルト 4本

リコール理由は ハンドルクランプを固定するボルトを締付け過ぎると、走行中に
破損する恐れが高いと判断したため これについては過去にも問題になり一旦収束
した問題ですね それ以降の経緯まで解らないですが、この商品をお持ちの方は
日本国内の販売代理店 4社が対応してくれるらしいです

色々な処がこのリコールを発信していますが このサイトが解り易くて良いかな?
Cyclo Wired シクロワイアードさんの記事 【 ZERO 100 ステムのリコール 】



 

1インチスレッド用 ヘッド小物

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最近のヘッド小物はアヘッドタイプ いわゆるフォークコラムにネジが切っていない
タイプが主流ですが 少し前迄はコラムにスレッド、ネジが切って有る物が使われて
いました




スレッドタイプのヘッド小物達です このタイプのヘッドが全く無くなったかと言えば
決してそうでは無くシティサイクルや競輪競走で使用するクロモリフレームではまだ
使われています ただ競技用自転車ではロードもトラックでも見掛けなくなりましたね




これは廉価版の商品で ITA 規格です
ITA も JIS もフォークコラムのスレッドの規格は
同じですが フォーククラウンの玉押し装着部と
ヘッドチューブの内径が異なります






これは国産の SUNTOUR サンツアーの SPRINT スプリント
だったと記憶しています まだ未使用で JIS規格です






これは CAMPAGNOLO カンパニョーロのアルミ製
ヌーボレコードだと思うのですが スーパーレコードと
紹介する人もおり私にはその知識が有りません 同じ物を
保管してあるNATIONAL ナショナルのロードに使っています
ITA規格です






これは CAMPAGNOLO RECORD カンパレコードの
ピスト用、鉄の小物です ITA規格です
私が今迄乗って来たクロモリのフレームは何故か
全てカンパの小物を使っていました フレームが壊れ
破棄する時にヘッド小物も一緒に処分していましたが 
外しておけば良かったですね

過去、何度も紹介していますが
ヘッドチューブ用 上下わん 挿入部 JIS 30.00mm
                       ITA 30,20mm
フォークコラム  下部玉押し挿入部 JIS 27.00mm
                       ITA 26.40mm

フォークコラム  スレッドネジ     JIS B.C 1"X 24T   
                       ITA JISと同じ





この頃は自転車愛好家が皆憧れた CAMPAGNOLO それだけの美しさが有りますね
ヘッド小物は走行にあまり影響を与えないと思われがちですが 決してそんな事は有りません
出来るなら他の部品達と同じ様に しっかりとメンテナンスをしてあげた方が良いですね

陽気に誘われ ゆるりとお散歩

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随分と暖かくなり気持ちの良い日 その陽気に誘われてゆるり ゆるりと
自転車に乗ってお散歩をしてきました





普段この様な写真はあまり写しませんがまったりとしていて良いですね



 
この自転車を組んでから何故か光に恵まれず綺麗な写真が撮れていませんが
今回の様に天候が良い日の日陰って良いですよね




 
明るい陽射しの足元にはピンクや白の可愛いお花も咲いていました 
関西は桜の開花には まだ少し早い様ですが 充分春を感じさせてくれます





今日はレーサーシューズではなく運動靴でゆるり ゆるりと走っています
婦人用自転車に乗った奥様が抜かしていきます





凄く綺麗ですね 眩しいです    またお散歩しよう

コンパクトクランク 50×34 と言うギア

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最近はコンパクトクランクと言う フロントのギアの小さな物が従来の物と
肩を並べ定着してきましたね しかしコンパクトに使われる 50X34t と言う
ギアに皆さん満足をされているのでしょうか





昨年末に組上げた新しいロード この自転車にも何の迷いも無くコンパクトクランクを選びました
これについてはこれの前のロードに初めてコンパクトを使ったのですが 同じギア比でも
前のギアが小さい方が脚が楽に感じたからです ただこれに付いては脚質や自転車の
乗り方で人それぞれ感じ方は違うと思います ただねこの 50X34t と言うギアがちょっと・・・




まあこんな事を感じるのは 昔の 52X48t なんて
クロスレシオの自転車の感覚が残っている私だけ
なのかも分らないですが どうもフロントの 16t 差
と言うワイドに馴染めません




50X34t と 12 13 14 15 16 17 19 21 23 25t の組み合せ

表現が難しいですが アウターとインナーの繋がりが無く
20段変速の自転車として とても使い難いです
アウターとインナーが孤立し 10段変速の自転車を 2台
乗っているみたい・・

これを各組み合わせのギア比を計算し 説明する事も
出来ますが 読むのも面倒だと思うので止めておきましょう 






以前のロード LATIDO ラティードは 新しく組んだ
スプートニクに部品を移設したまま保管してあります






このチェーンホイールは 元々 50X34tだったのを
やはりこのギアに馴染めず インナーを 38tに変えています

コンパクトならリアのギアとの組み合わせを考えると 
50X38位が私には丁度良いね これはアウターとインナーで
ギア比が被る処が有りますが とても使い易くなります





白くて淡いブルーが少し混ざりとても清楚な感じがするお花ですね

スプートニクには新しいクランクを装着しましたが 一度この FSAのカーボンクランクに
換装してみましょう こちらはオクタリンクなので B.B小物も換えないといけないね

FSA オクタリンククランクを 取り外す

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最近はクランクの取付け方法も多岐に亘りますが オクタリンク方式の
クランクを取り外します





昨年末までメインに使っていた LATIDO ラティードです この自転車に使っていたのが
FSA のカーボンクランクですがこれに使われているのがオクタリンクです






クランクの装着方法とし
カップ&コーンやカートリッジタイプの B.B小物には 
四角テーパーやオクタリンクそして ISIS 等の形状が
有ります



 
今回このクランクの取り外しにはこれだけの工具を
使います






まずクランクを固定しているフィキシングボルトを
外しましょう 8mmのアーレンキーを使います






フィキシングボルトが外れました このボルトの種類は
クランクに依って異なるのでクランクに合った工具を
使いましょう ※ ネジは正ネジです








オクタリンクのシャフトの穴は 四角テーパーより
大きいのでこの様なアダプター シマノ TC-FC16 を
使います これをクランクシャフトの穴に入れます




次に使うのはクランク抜き工具 シマノ TL-FC10
四角テーパー用の工具です シマノに拘らなくても
色々なメーカーから出ているので、その様な物で
良いですよ






クランク抜き工具を クランクの穴にねじ込みます
この時、工具の内側のボルトは緩めておきます 
※ ネジは正ネジです






工具の内側ボルトにモンキーレンチを掛け ネジを
締め込みます じわ〜とクランクが抜けて来ますよ
※ ネジは正ネジです

モンキーレンチは 250〜300mm程度のサイズの物が
良いですね




クランクが抜けました






クランクシャフトにはアダプターが残っています




これがオクタリンクシャフトの形状で 先端が 8つの
スプラインになっています これはシマノの特許らしいです
これに対し ISIS規格は 10つのスプラインを持っています






左側のクランクもする事は同じです





今回取り外した FSA カーボンクランク 当初 50X34t がセットされていましたが
今はインナーを 38t に交換しています この後、細かな所を観察し少し美装も
してやりましょう 
このクランクにはシマノ DURA ACE BB-7700 を使っていますが 次はこれも
外してしまいます


パンク修理の お客様

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暖かく過ごし易いある日、私の自転車小屋にお客様がいらっしゃいました
でも自転車屋さんをしている訳じゃないんですよ




あら私の足元に可愛いわんちゃんが・・・






これが今回のお客様 簡易テーブルをセットし
お迎えします






今回のご用件はシティサイクルのパンク修理
ええ、もうなんでもやりますとも(笑)






パンク修理セット 普段はチューブラータイヤしか
修理はしませんがこんな時の為にそれなりの物も
入っています

先日買ったミノウラのディスプレースタンドが 
こんな処で役に立ちました






あらあらチューブが回っていますね パンクをしてから
車輪を転がしたんでしょうね バルブの虫ゴムも切れて
います






パンクの穴を探す前に虫ゴムを交換します 虫ゴムが
悪かっただけなんて事も良く有りますよ




バケツに水を張り 水調べ




おお〜 派手に泡が出ています 
ちょっと気持ちが良い(笑)




小さな穴が開いていました






荒目のペーパーでチューブの表面を荒らします
段差は無くなった方が良いですよ






パッチゴムを用意します 切り口は斜めに、
角は少し落しましょう






ゴム糊を薄く塗り 少し乾かします






パッチゴムの裏布を剥し チューブの穴を目掛け
その上に貼ります






敷板の上でプラスチックハンマーで叩いてやります
遠慮は要りません しっかり叩いて良く圧着させましょう




修理箇所や他に穴が無いかもう一度良く調べます




チューブは O.K タイヤにパンクをさせた物が残って
いないか タイヤの内側を良く確認します





チューブをタイヤの中へ戻します
少し空気を入れチューブがリムに噛んでいないか
良く確認するのはお約束事




空気をしっかりと入れてやり パンク修理は完了です






前輪の虫ゴムの交換や 要所の油差し ワイヤーの張り調整と
変速機の調整 簡単に全体を拭いて完成 もう〜、自転車屋さん
みたいやん




あれ、誰か増えてるし・・






自転車も増えて 誰かが自転車小屋の中に居るし・・・




皆が楽しくしてくれればそれが一番良いですね
マスクは顔を隠している訳では無く花粉対策らしいです





綺麗で何か落ち着く花ですね 透き通る様な色合いです

競技用自転車と比べるとシティサイクルは色々と手間が掛かります でもたまにこんなのも
触ってみると意外に面白いですよ

ロードの B.B小物 シマノ BB-7700 を取り外す

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先日チェーンホイールを外したロードレーサー LATIDO ラティード
今回はこれに使っている B.B小物 SHIMANO DURA ACE BB-7700 を
取り外します





シマノ オクタリンク用ハンガー小物 DURA ACE BB-7700 とても優れた部品で
トラックレーサーにも兼用出来る商品です 今回はこれを取り外しましょう






使う工具はこれだけ モンキーレンチと
Park Tool BBT-7 ボトムブラケットレンチ 小さな物は
シマノ TL-UN74 インターナルスプラインタイプ用の
工具です






まず左側のロックリングを外します この小物はアルミが
使われているので 爪の掛りが多いパークツールの物を
使います 下の S字型と呼ばれる物はアルミにはあまり
使わない方が良いですね




この様に多くの爪がしっかりと部品に掛かります






かと言ってこの部分は工具が不安定な部分 工具が
滑らない様に注意をしながら 作業を進めます 
最初は一気に力を掛けずじわ〜と行きましょう 
※ネジは正ネジです

ロックリングが外れました




次は左側の内側のカートリッジです シマノでは
アダプターユニットと案内されています






ここで使う工具がこれ シマノ TL-UN74 アダプターリムバー




工具のギザギザをアダプターユニットのスプラインに
差し込みます




工具にモンキーレンチを掛け力を加えます 
この工具も外へ逃げようとします それを押えながら
作業を進めます 部品のスプラインを傷めない様
注意が必要です ※ ネジは正ネジです






アダプターユニットが外れました ニードルベアリングと
鋼球のリテーナーを併用した とても優れた構造です








ハンガーシェルに残ったスピンドルを引き抜きます
防水シールの手応えが有るくらいで簡単に抜けます






左側の作業は終了です 右側へ移りましょう






右側のアダプターユニットは内部にスプラインが無く
外にロックリングと同じ切り欠きが有ります そこへ
先程も使ったパークツールのボトムブラケットレンチを
使います




この B.B小物は JIS規格なので 右側は逆ネジです
目一杯力を入れますが 固い・・・






ゴムハンマーを使い工具を殴ってみましたが 
本体の方が負け緩む気配が有りません この
工具で角が舐めるのは少し困ったものです






これ以上角が潰れると手が付けられなくなります
そうなる前に工具を変えてみましょう






工具の形状は同じですがこちらは シマノ TL-FC31






手の力では緩まないのが解っているので 最初から
質量の有るゴムハンマーで殴ってみます さて上手く
行くのでしょうか・・・






うひょ、外れました まあシマノの純正専用工具を
使って上手く行かなければ どうすれば良いんだ!
なんて処ですが これは工具の質の違いなのは確かです






これがシマノ DURA ACE BB-7700 とても良い
部品だと思います






折角なので使った工具の違いを見てみましょう
パークツールの BB-T7 何の不具合も無くロックリングの
切り欠きに工具が掛かっています






こちらはシマノ TL-FC31 切り欠きに工具が掛かるのは
パークツールと同じですが こちらは工具のアール部分が
ロックリングに隙間無く当たってます これの違いですね

実際使っていて工具のたわみも感じないし ビスで止めてある
プレートが凄く工具を安定させてくれます さすがと言うしか
無いですね 最初からこれを使っておけば良かったと反省!




これでチェーンホイールと B.B小物も外れました





この自転車の組み上がった姿も気に入っています 分解してしまおうかと思っていましたが
手持ちの部品でもう一度乗れる状態に組んでも良いですね それまで又保管しておきましょう

今回の工具の件 工具は幾つかの工具箱に別けて入れていますが、出し易いパークツールの
方で行けるだろうと作業を進めましたが やはりアルミなどの弱い材質の物には依り気遣いが
必要でした ちょっと反省をしないといけないですね

前回の作業 【 FSA オクタリンククランクを 取り外す 】

CAMPAGNOLO エアロボトル

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自転車愛好家の憧れの部品メーカー CAMPAGNOLO カンパニョーロ
この会社がこの様なエアロボトルを出していた時期が有りました





現在のボトルは丸い物が主流ですがこれは昔から変わっていません
しかし自転車界でエアロ形状の物が流行った時代が有りました
これはその頃の商品です






空気抵抗を軽減する為のエアロ形状 これを強く
打ち出したのは シマノが1981年に発売した AX シリーズ
からではないでしょうか エアロワンピースとヘルメットを
装着し大きな空洞装置で実験をしている広告を良く目に
しましたね ただこのシリーズは酷評を受け 2年程度で
無くなっています






その様なシマノの失敗が有りながら カンパニョーロが
何時このボトルを発売したのか詳しくは知らないですが
カンパがエアロ部品を意識しだしたのは 1984年発売の
C RECORD のリアディレーラにそれが感じられます
その形状が 1988年まで続いていますね

1985年にはデルタブレーキやエアロ・シートピラーなど
そんな事を考えるとこのボトルも 1985年前後と言う事
なんでしょうか






このボトルは知人がデットストックの物をお世話
してくれたのですが 古いカンパの商品ではこの
取り付け用の純正ボルトが大切ですね ここは
やはり純正が使いたい・・・ カンパ信者の心情では
ないでしょうか





とても綺麗な若葉です 仕事先のお庭で見掛けたので一枚頂きました
街中でもこの様な明るい色が多くなって来ましたね

今回のボトルは私の知人が使っているのですが その予備として希望していたので
知り合いから別けてもらいお届けしました 私はボトルに関してはごく普通の物が
良いかな・・・

 

3000km 使った B.B小物 BB-7700を観察する

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新品からしっかりと事前整備をし、その後 3000km走行したオクタリンク用 B.B小物
Shimano DURA-ACE BB-7700 これの状態を見てみましょう 潤滑剤にマイクロロンを
使っていますがその状態にも興味が有ります






先日ロードレーサーから取り外した B.B小物
シマノ DURA-ACE BB-7700 新品から約3000km
走行しています






この小物は使用する前に Microlon マイクロロンの
メタルトリートメントで金属の表面処理をし ルブリカント
を使い組み付けを行いました その後 2年10ヶ月経過
しています その時の整備の様子は
【 シマノデュラB.B小物 BB-7700 分解 洗浄 】




限りなく摩擦係数を軽減し素晴らしい性能を発揮する
マイクロロンですが 今までの経験上、水に弱く
有る程度の経過年数で変質を起こす事も解ってきました
その辺りを良く観察しながら 各部を分解して行きましょう

この状態では時間が経つと色が薄くなるルブリカントも
まだ水色を保っています






左のアダプターユニット 一番最初に外すのは
樹脂製の C リング これでケース内のベアリングを
押えています






その次はボールリテーナー 我々が仁丹と呼ぶ
1/8サイズのスチールボールが 18個使われています






その次はニードルベアリングが使われています
ケースは樹脂製でニードルは 18本です




このケースに残っているルブリカントを指に
取ってみます






マイクロロンのルブリカント 組み付けた時の
感触がまだ残っています 水が回ると茶色く変色し
サラサラの手応えに変わるのですが ここまで新しい
時の状態を保っていたのには少々驚きました 
良いじゃないか・・・




右側のアダプターユニットです






この黒い部分はインナーカバーでアルミ製のユニットに
差し込まれており 少し引っ張れば抜けます




カバーの両端には Oリングが使われており これが
防水の役目をしています




右側のユニット内部 先程の左側と構造は同じです








C リングを外せばボールリテーナーが外れます
C リングは、このリテーナーが落ちない様に押えて
いるだけですが これが有るお陰で整備性がかなり
向上しています








リテーナーの奥にはニードルベアリング
しかし凄い構造ですね DURA-ACE は別物だと感じます




スピンドルは 109.5mm 赤字の L-R は私が書いた物で
本当は何も書かれていません






このスピンドルには玉押し コーンが挿入されています
指先で抜けますが全く遊びも無く凄い精度で作られています





左側も同じ様に抜けます






このスピンドル 見た目ではあまり分らないのですが
左右で約 1mm程、長さが違います それを間違わない
様に記入した赤い L-R の文字でした








自転車の回転部の中でも結構大きな力が掛かると
思われるハンガー部分 ここにこんな小さなボールが
使われているなんて驚きますがこれが虫食いも起こさず
割れる事も無く、普通に動いているのが不思議な気もします





今回の観察は B.B小物本体より私は Microlon マイクロロンの状態の方に
興味が有りました とても素晴らしい潤滑剤なんですが最近は疑問に思う事も
有り、使うのを躊躇する時も有ります 今回何度も洗車を繰り返し、使用期間も
相当長いのに この状態を保っているなら充分合格点を与えられますね

記念競輪参戦前の ホイール整備

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競輪開催には年末の G.P グランプリを頂点に 6つのグレードが有り
選手の脚質や競走得点などが公正に勘案され選手にあっせんされます
今回は G?と呼ばれる記念競輪に参戦する為 後輩がホイールの整備に
訪れてくれました




事前に来訪を聞いていたので 御もてなしセットで
お迎えしましょう




ドドドド と低いエンジン音を響かせ 大きな車で
来てくれたのは 競輪学校 98期卒業の角 令央奈選手

2月末に行われた松山記念競輪で G?初参戦 ここでの
積極的な競走が評価され一気に全国で注目される選手に
なりましたね 当日、解説の井上茂徳氏の評価も高かったです




そんな彼の決戦用ホイールを組み 4場所使ったので
初期調整 前輪の縦振れが気になるとの事でしたが
これはタイヤに原因が有った様で ホイールはスポーク
2本のニップルを 1/8回転程度の調整で O.K

後輪は全体にテンションを下げて欲しいとの希望
もう少し車輪が走路にへばりつく感覚が欲しいとの事
私自身考えた事が無い表現では有るが 言っている意味は
なんとなく解ります こちらは全体のニップルを 1/4回転
緩める事で調整

この時のホイール組みは過去記事 【 決戦用ホイル組 依頼 】
ホイール組みを詳しく記事にしています 




その間 本人は何か手品にでも使いそうな箱を出していました
これは自転車の輸送に使うハードケース 以前なら輪行袋を
使いましたが これだけ頑丈なら送っても安心ですね






夕食には少し早いですが少しお腹も空いたので
何か食べに行こうよと選んだのは イタリア料理の
Dolce Moscato ドルチェモスカートと言うお店 凄く
人気が有り何時も駐車場は満車です






夕方の 5時前でしたがまだランチメニューが有ったのは
驚き システムが良く分らなかったのですが 2名用のセットは
お料理を二人でシェアしながら頂くメニュー

二人共、選んだパンはガーリックバタートーストバケット
凄く良い香りがしていました






この様なお料理が出て来ます 食い散らかした後で
ごめんなさい 育ち盛りなもので・・・(笑)




最後にはデザートも出て来ます





お食事も美味しく楽しみました 角君、最近身体が凄く大きくなって体重も増加したらしいです
これは最近の競輪競走では 4倍以上のギア倍数を使うので それを使いこなす為にジムなどで
パワー系のトレーニングを行うらしいです そうしないとあのギアが使えないらしい
自転車選手が自転車でもがくより器具を使ったウェイトトレーニングに時間を掛ける
何かおかしな気もしますがそれが現状らしいです

彼の競走は毎回 netで観戦していますが今回も怪我無く頑張って欲しいですね
武雄競輪は 4/13〜4/16 まで 4日間の開催です 【 KEIRIN.JP 出場予定選手 】

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