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Channel: Kinoの自転車日記
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ボトルカバー 色々あります

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ビンテージ自転車と呼ばれる頃の自転車には良くボトルカバーが
使われていました 私は使った事が有りませんが幾つかご紹介致します





まずは黄色い Campagnolo 生地の詳しい事まで解りませんが化繊が使われています





白い Campagnolo 口にはゴムが入っていますがさすがに伸びています




こんな感じかな・・





オレンジの COLNAGO コルナゴ




自転車に使うとこの様になります でもこれを
試合で使っている処は一度も見た事が有りません





黄色い COLNAGO この様な小物は 金属製のボトルが有りますが
その様な物に使ったのかも分からないですね どう考えても樹脂製の
ボトルには必要が無さそうです





優しい水色の COLNAGO コルナゴの文字は栄えますね どうしてこんなのが有るの?
と思いますよね(笑) 自転車関連物は何故か集まって来ます それを袋に入れたまま
大切に保管していました


COLNAGO コルナゴを洗車する

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気温も下がり洗車が少し辛い季節になって来ました 今年の夏に引き渡した
COLNAGO コルナゴのスポーツバイクの洗車を行いました





今年の 7月の終わりに引き渡した COLNAGO コルナゴの街乗り仕様車
主に通勤に使っている様ですが 1ヶ月の走行距離は 500km 程度らしく
一度初期のメンテナンスもしてあげたい処です






洗車から始めますが今の状態を観察します
チェーンや後ろのスプロケット 通勤用と言う事を
考慮してオイル持ちの良い、重いオイルを使っています 
その様なオイルの独特な汚れ方です チェーンに厚く
オイルが乗っています






フロントギアや変速機 普段の手入れ、掃除が
難しい部分です この辺りをさっぱりとさせて
あげたいですね






洗車の準備を進めます ホイールや備品を外し
メンテスタンドへ乗せました 使うケミカル品も普段と
変えていません 
油脂関係の洗浄はワコーズの ※ フィルタークリーナー 
その他自転車を優しく洗う洗剤 ※ シンプルグリーンです




自転車が目の高さになると見えてくる物も違ってきます 
良く汚れたチェーンステー チェーンの汚れがこれだけ
ここに付くのは パンクを直した時か 走っている時にチ
ェーンが暴れる様な乗り方をしている時ですね




リアディレーラーに傷が付いています 少し嫌な傷の
付き方です 特に取付け用のピポットボルト付近の
傷が気になります




洗車の時の水の浸入を心配し、良く問い合せも頂きますが
このシートポストの間からどうしても水は入ります






どうしても心配なら ビニールテープを簡単に
巻いておけば良いですよ 背割りの部分も忘れずに
これだけで洗車ならまず大丈夫です






では油脂汚れから行きましょう フィルタークリーナーを
必要量取り別けます 少しチェーンの汚れが頑固そうだったので
やや多目にしました






フィルタークリーナーを刷毛で塗って行きます






特に強く擦る必要は有りません ただ塗るだけ・・
でも普段手入れをしていなくてオイルが擬固した
ものなどはさすがに擦って下さい




チェーンホイール回りを少し見てみます






塗ると直ちに古いオイルが流れ出します
見ていて気持ちが良いですよ この瞬間が好きです








時間を置く必要は有りません 直ぐに水で洗い流します
クリーナーが白濁しますこれが透明になれば O.K です






クリーナーを水で流しました 綺麗ですね





綺麗な物は大きな写真で! 実際普段から手入れをしている自転車なら
瞬時でこの程度にはなります




油脂汚れの洗浄は終わりました 次の作業に進みます






フレームやホイールを洗う為の準備をします
環境にも優しいシンプルグリーン






シンプルグリーンを泡立つ程度に希釈します
ここで使う洗剤は自分の好みで選べば結構です
ただ泡切れの悪い物は洗い流すのに時間が掛りますよ






サドルの表や裏側まで ハンドル回りやフレームを
スポンジで優しく洗ってやります この洗浄は埃や
体脂を落しますが これで全てが完璧に綺麗になる訳
では有りません 美装は又違う作業です






自転車やホイールも洗いました この時必要なのは
自転車の状態を観察する事 これを怠っては洗車の
意味が有りません






洗剤を洗い流します 水が回転部分やフレーム内に
入り難い様 方向を考えながら放水しています




これで洗車は完了です 次へ進みましょう






本職のメカニックなら次の自転車を洗うため 一旦メンテ
スタンドからこれを降して自然乾燥をさせますが 私達
アマチュアが一台を整備するなら早く水を切った方が
良いですね




水を綺麗な雑巾で拭き取る方法でも結構です 私は
この様な物をたまたま持っているのでこれを使います
電気で動くブロワ―です






これの風圧で水を飛ばします




この時期に自然乾燥を待つのと比べると随分
時間の短縮が出来ます






雑巾では手が入り難い所や チェーン内部の水を
切れるのが良いですね オイル乗りの悪いチェーンなら
直ぐに錆びが発生します 洗車後の仕舞で一番気を
付けたいのはここです チェーンに錆を浮かせては
いけません






水を切れば素早くオイルアップをします
私は最近ずっとこの ワコーズのチェーンルブを
使っています フッ素系で水置換の性質を持っています
チェーンだけでなく色々な所に使っています ブレーキの
駆動部に注油・・






このオイルのもう一つの特徴は スプレーした時は
粘度が低く浸透し易く 有る程度時間が経つと粘度が
上がるオイルで チェーンの内部までオイルを入れ易い
のが良いですね




やや多目のオイルを塗布し指先でチェーンの表面へも
オイルを廻しています チェーンの表面も変速機や
特に内側はリアスプロケットを擦りますよね やはり
表面にオイルは必要だと私は思います






洗車とオイルアップが終わり本来の整備は終了しました
ここからは美装です これは必要が無いと思う人はしなくて
良いでしょう でも自転車は綺麗な方が好き! と思う人は
した方が良いですね 気持ちが良いもん(笑)

これはあまり汚れを落す効果が無いワックスですが 自転車の
状態に依って使い分けています 汚れを落す目的でもあまり
コンパウンドが入った物は 使わない方が良いと思います
何度も使うと色が剥げてきます






ワックスも掛け終り一連の作業は終わりです
良く光っていますね 気持ちが良いです




ただ・・・

洗車の本来の目的 自転車の観察 これで気になった
リアディレーラー回りの傷 これを放っておいては
いけません これに問題が無いか確認する必要が
有ります この続きは次回にお付き合い下さい





少し前の歩道です 黄色い絨毯の様でとても綺麗でした ただ私の自宅から
離れているので気楽に楽しませてもらえますが この前のお家は掃除が大変らしいです
それを考えるとちょっとお気の毒かな・・ 次回は一緒に変速機を見てみましょう

COLNAGO コルナゴ 変速機をチェックする

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前回洗車をした COLNAGO コルナゴのスポーツバイク 洗車時に自転車の状態を観察
していると 後ろの変速機に傷が付いていました、少し気になるので作動のチェックを
行います





今年の夏に組上げ引き渡した COLNAGO コルナゴのカジュアルバイクです
今回初めて洗車をし一通りのチェックを行います




この自転車は今迄に気が付けばオイルを差したり
他の細かな処も見ていたので基本的な部分で不具合は
有りませんでした ただこの変速機の新しい傷、これが
気持ちに引っ掛かります






リアディレーラーは良く傷が付きます 自転車の保管時や
自転車が倒れた時など それは使っている間に起こる事
ですから仕方が無いですね しかしこのピポットボルトの
上の後ろ寄り ここは普通傷が付かない部分です ここに
傷が付く事も有りますが感覚的に少し場所が違います




変速の状態を確認してみましたが やはりおかしい・・・
1st~6th までは良いのですが 7th でもたつき ローギアでは
ホイール側にチェーンが脱線します






この症状はおそらくリアエンドが曲がっているのでしょう
変速機を一旦外します






変速機の直付け部の歪みのチェックをしてみます
その為の工具は色々なメーカーが出しています
これは HOZAN ホーザン C-336 9000円弱のお値段です






この工具はどのメーカーの物でも変速機の取付けネジに
装着します その後ホイールを取付けました




直付けゲージのロッドとリムの間の寸法を何ヵ所か
測定します ここは前ギアの後ろ辺り 約 32mm です




急に上へ行きますが これはブレーキメカの後ろ付近
約 48mm 程有ります 下側と比べ 16mm 開いています
これは何を意味するか分かりますよね






変速機の下辺りは 約 20mm
変速機の後方は 約 34mm です

これは変速の状態とディレーラーの傷から
ほぼ想像出来た事です ピポットボルト部分に大きな
力が掛り エンドの直付け部分が内側に入ったんですね








この様な場合直付ゲージのロッドを持って 曲がった部分を
修正して行きます 写真は変速機の下 変速機の後方
ブレーキの後ろ部分 全て 35mm に修正しました
これでディレーラーの取付け部分は真っ直ぐです






それでは変速機を取り付けましょう ネジにはグリスを
塗っておくと良いですね これは価格がごく安い廉価版の
グリスです ネジに塗るのはこんなのでも良いと思います






変速機を取り付けました 使うのは 5mm のアーレンキーです
変速機自体には遊びやガタは出ていませんでした






変速機の微調整を行います トップからローまで
問題無く作動しました 良かったです




このローギアからスポーク側にチェーンが外れるのは
そうなると困りますよね ホイールを駄目にする事も
有るし まず出先で手が油だらけになるのが辛いです(笑)

そうだ、最近ふっと思ったのですが この状態はローギアで
自転車の場合 8th 8速と言い表します 一番小さなギアは
トップで 1st 1速です

先日何かのサイトでローを 1速と言っている人が居て
それでコメントのやり取りが成り立っていました 確かに
車ならそれで良いのですが 自転車ではおかしいですよ
 
昔から使っている自転車用語には 確かに他では通用
しない言葉も有りますが それは自転車用語ですから
あまり新しい言葉は作らないで欲しいです







今回は 空流君が手伝いに来てくれました 頭が整備モードに
なっていたのであまり相手が出来なくてつまらなさそうに
していました ちょっと可哀想だったかな・・





これでコルナゴの一連の作業が終わりました 最近多くの人達が使っていらっしゃる、
フレームにアルミのディレーラーマウント金物が付いた物 あれはものすごく柔らかく
驚く程簡単に曲がります 変速機をコツンと当てただけで曲がる物も有るのじゃない
でしょうか この部分のチェックは絶えず行った方が良いですね

前回の記事 【 COLNAGO コルナゴを洗車する 】

カンパニョーロのメッキは優秀

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先日カンパのバンド式のワイヤーリードをご紹介しましたが
使用後手入れをせずに長く保管して有った古い物を磨いてみました




before and after

Campagnol の地球文字が刻まれたワイヤーリードのバンド部です
これは選手時代に使っていた物を取り外してから 手入れもしないまま
40年程保管していたものです 保管と言うより放置かな・・・


それをガソリンで洗い軽く液体ワックスを掛けると当時の輝きが蘇りました







さすがの Campagnolo も錆が発生してもう駄目かとも思っていましたが
カンパのメッキはやはり凄い この取付けボルトの 六角の頭のメッキが
そのままの形で剥がれる事が有ります それだけ厚いと言う事なんでしょう
全日本選手権などの全国大会を私と一緒に走ってきた部品です

シマノ STI レバーを分解する Part 1

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SHIMANO シマノの STI レバー デュアルコントロールレバーとも呼ばれるシフターです
今回はシマノの展開図や取扱い説明書で案内されている部分まで分解してみます





DURA-ACE ST-7800 10速対応の STI シマノ トータル インテグレーション レバーです
今回はこれを分解してみます ただシマノも最後の細かな部分までの分解の方法は案内
されていません それでも普段あまり触らない部分なので一緒に勉強しましょう






自転車から取り外したこのレバーは 右側
リアディレーラー用の変速レバーです この状態で
内部の洗浄をし 新しいオイルを塗布した処です

シフトワイヤーは作動状態を確認する為に取付けて
有ります 問題なく 9ノッチ作動しています








ワイヤーを外しましょう ワイヤーの端末処理を
ハンダで行っています この様にワイヤーを抜き差し
する時には先がばらけず 良いですよ






分解する前にブラケットカバーを外し
各部を良く観察してみましょう






ブラケットカバー シマノの品番 Y-6JA 98110
取外しはレバー側では無く ハンドル方向へ外す方が
やり易いですね  数ヶ所ブラケットとカバーの凸凹が
噛み合う様になっています




DURA-ACE ST-7800






これはハンドルに固定する際に締め込むクランプ
ボルトとワッシャーです こちら側は自転車の外側に
なります 今回は便宜上レバーの外側と呼びます






ブラケットとメインレバー本体を止めている
レバー軸です この軸は分解時に抜く事になります
この軸を支点にブレーキレバーが動きます






白く丸いのがブレーキのケーブルフック Y-6BD 98110
ブレーキワイヤーのタイコが収まります 四角い穴から
見えているのは センサー用のコードです






レバーの下側 普段はあまり見えない所です
センターのネジはレーバー軸止めネジ 2mm の
六角です Y-6BD 76010 上にリターンスプリングも
見えています 右用 Y-6JA 8100 左用 Y-6JA 8200




レバーをひっくり返します 内側です






センサーキャップがネジ 2本で止まっています
右用 Y-6JA 98090 左用 Y-6JA 98100






レバー軸と軸止ネジ 






シフトワイヤーのアウター受け部です
これでレバーをぐるっと一周観察しました
リペアパーツの品番も書いていくとしつこくなって
しまいました すみません






では分解して行きましょう クランプボルト
これは分解する時絶対に必要な事では有りませんが
一旦外してしまいます 裏側からも少し見えます






裏側から指で押してやると押し出されて来ます




ボルトとワッシャー ワッシャーが共回り
しない様な形状になっています




実際の分解はここからです プラスのドライバーを
用意しました





ブラケット本体に有るセンサーキャップと呼ばれる蓋を外します






プラスドライバーを使います






締め付けトルクが 1N.m との指定なので
ごく簡単に緩みます






止めて有る 2本のネジを外しました






指先では蓋が開かないのでマイナスドライバーで
そっとこねてみます 内部が解らないので無理が
出来ません






簡単に蓋が開きました 蓋にコードが付いて来ましたが
少し引っ張ると センサーが離れました






これがセンサーと呼ばれるパーツなんでしょう
コードはセンサーケーブルと呼ぶそうです






このセンサーはブラケット本体の この凹んだ部分に
収まっている様です それを蓋で押えているんですね






レバーの観察と解説をしていると随分長くなって
しまいました 途中ですが続きは次回にします





自宅のベランダから見える六甲山方面 夕刻ですがたまにこの様な表情を見せてくれます

初めて触る整備はやはり少し緊張します でもこんな事もやってみないと解らないし
良い勉強になります 次回もお付き合い下さい

次の作業 【 シマノ STI レバーを分解する Part 1 】

シマノ STI レバーを分解する Part 2

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シマノの STI レバーを前回に続き分解します シマノの取り扱い説明書で
メンテナンスとして案内されている内容の作業です 取説では分り難い部分も
有るのでお役に立てば幸いです





Shimano STI シマノ トータル インテグレーション レバー DURA-ACE ST-7800
10 速対応の右側です 前回は各部の観察をしこの様にセンサーキャップまで
外しました 今回は続きを行いましょう




前回



サイクルコンピューター用のセンサーが
入った蓋がブラケットの内側に有ります






蓋を止めている小さなネジを 2本外します






蓋を開けるとセンサーコードとセンサー部が
表れます 前回はここまでの作業を行いました

前回の様子 【 シマノ STI レバーを分解する Part 1 】






では続きを始めましょう ブラケットからレバー本体を
取り外す工程です  STI レバーの下側に小さなネジが
有ります 軸止めネジです






ここで使う工具は 2 mm のアーレンキー
このネジを緩めるのに大きな力は要りません






軸止めネジを抜きました 茶色く見えるのは
おそらく錆だと思います




ネジを外したブラケット ネジの先端は何かに接触
している訳ではなく これから外すレバー軸の抜け止め
の為に入っています






次の作業の為に用意したのは 2.5mm のポンチ
この大きさのポンチは普段使う事は有りませんが
工具箱に有ったので使いましょう






この白く丸いのがレバー軸です これを抜きます






方法とすれば 軸は圧入されているので 叩き出して
やれば良いです






ポンチが無ければ 2.5mm のアーレンキーが使えます




ポンチの頭をプラスチックハンマーで軽く叩いて
やります








ここもそれ程大きな力は必要有りません 簡単に
抜けてきます






レバー軸を最後まで押し出してやりました




軸はこの様な形をしています 部品番号 Y-6BD 85000
これには装着の方向が有るので注意が必要です 深い
溝の方がレバーの内側です 少し取説では分り難い
部分です






ポンチを刺したままにしています この様にバネが
入った部分は慎重に作業を進めた方が良いですね
バネが飛び出して方向も何も分からなくなって困った
事が今迄に何度も有ります




そっとポンチを抜きました






そっとブラケットからレバー本体を外して行きます
考えているのは 何時バネが飛び出すかです(笑)






ブラケットからレバーが外れました 結果として
バネが飛び出す事は無かったですが 良く色々な
部分を見ながら進めると良いですね






ここで一気にレバーを引き抜いては行けません
ブラケット本体にセンサーが残っています






センサーを掴みブラケットの穴からセンサーを
出してやります




センサーがギリギリ通る穴なので無理をしては
いけません






これで完全にレバー本体がブラケットから離れました






ブラケットも良く観察しておきましょう
油脂汚れなどを見ておくと組立時にグリスが
必要な所が良く解ります




ブラケット内部の白い部分 ここは材質も違い
ブレーキのインナーワイヤーが当る部分です
レバーを軽く動かす為にも大切な部分ではないでしょうか






レバー本体 実はこれがアッセンブリ―で 化粧プレートや
ブレーキワイヤーのケーブルフック以外は 一体物としての
扱いです 右 Y-6JA 98010 左 Y-6JA 98020 価格を調べると
20000円を超えるお高い物です






ブレーキレバーとして駆動する部分です レバー軸が
通っていた部分と 白いケーブルフック




この内部にシフターとしての重要な機構が有りますが
シマノの取説や展開図には分解する事は想定されて
いません 
一時代前の ST-7700 の取説では 分解しないで下さい
再組立てが出来なくなります と書かれています






後先になりましたが リターンスプリングはここに
入っています ここはかなり多くのグリスが使われて
います レバー軸に併せ大切な部分だと感じます






取り外すと随分不規則な形をしています 外す前に
その方向と取付け部分を良く記憶しておいた方が
組付け時に困らなくて良いですよ





さてこれでシマノが案内している部分までの分解は終了です レバー内部のラチェット機構も
誰かが組んでいる訳ですから組めないと言う事は無いと思います でも専用工具が要るのかも
分からないですね 実際 7400時代の工具が手元に有ります 今回のレバーは使えなくなると
少し困るのでここまでにしておきます お付き合い頂いた皆さんはちょっと消化不良気味かな?
次は組立を行いましょう

前回の作業 【 シマノ STI レバーを分解する Part 1 】

シマノ STI レバーを組立てる DURA-ACE ST-7800

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前回まで 2度に亘り分解の様子をご案内したシマノの STI レバー
DURA-ACE ST-7800 今回はこれの組立てを行いましょう





シマノの取り扱い説明書のメンテナンスを参考にし その方法を実戦しています 
ここを分解して何になる? とも思いますが この時代のシフターであれば
修理等でレバー本体の取替えが必要な物も有りそうです そんな時の役に
立てば良いですね




一番重要なシフトのラチェット部分はパーツが
壊れても一つの部品も供給されていません 壊れると
レバー部分をアッセンブリ―で交換の必要が有ります 
経済的にも辛い STI レバーですね さて組立てです
ウエスで汚れを拭き取ります






このレバーは分解する前に 全てを洗浄しオイルアップ
まで済ませていました でも洗浄するならこの様に分解
してからすれば良かったですね 写真の丸い部分は
レバーとブラケットの接触部 結構摩耗しています
油脂を切らせてはいけない部分です






今回は汚れを呼び難い Super Lube のグリスを使います
フッ素系です




ここはリターンスプリングを収める部分 分解時に
感じましたが多目のグリスが良いでしょう




これがリターンスプリング 装着時には方向に
注意が必要です






レバー本体のこの穴にスプリングの片方を差し込みます






この様な状態です グリスは多目






これは組立時に必要な専用工具 品番 TL-ST02
シマノコード Y-130 03100 形状は細いパイプです




何時か分解するだろうと数年前に用意していました






この工具はスプリングの片方に差し込んでおきます






センサーです これに対応したシマノのサイコンを
使うと 前後の使用ギアを表示してくれるらしいです
それ以外には必要の無い物ですね






そのセンサーをブラケットの内部から外に向けて
差し込みます






センサーがギリギリ通る穴です ピンセットで掴み
そっと外に引き出してやります 今回は便宜上こちらを
レバーの内側と呼びます




レバー本体をブラケットへ収めて行きます






レバー軸と呼ぶ ピンを用意します これにも
グリスが必要です






レバー本体をブラケットに入れて行きます 先程の
スプリング用の工具がブラケットに当り少し抵抗が
有ります






ブラケットとレバーの軸装着穴を揃え ここへピンを
差込みます






ピンを差し込みます ピンには方向が有ります
グリスを一旦拭き取ったので良くご覧下さい
ピンには溝が二つ刻まれています 幅が狭く深い
溝がレバーの内側になる様に差し込んで下さい






ピンの頭を軽く叩いて押し込みます




ポンチを使い微調整 2.5mm のアーレンキーを
使っても良いですよ






レバー軸 ピンの頭が内外ほぼ同じ出具合に
合せれば O.K です






最初に装着した専用工具がまだ残っています
これはバネの頭、先端が正しい場所に収まる様に
する為の工具です






工具の役目が終わったのでプライヤーやラジオ
ペンチで引き抜きます






レバー軸、抜け止めネジを取り付けます 工具は 2mm の
アーレンキー このネジを締め込む際 ブラケットに正しく
ねじ込むのが少し難しいです 真っ直ぐに入れないと
柔らかい樹脂製のブラケットのメスネジを舐めてしまいます
充分注意が必要です 






ここに締め付けトルク等の指定は有りません
ネジの頭がブラケットと揃う辺りでオーケイです
ネジで軸を押えている訳ではなく 軸の溝に入って
いれば良いと言う事ですね 軸は溝の巾でルーズに
なっていると言う事です




レバー軸、抜け止めネジの装着が終了です




センサーを処理します






ピンセットなどを使いブラケットに用意された
センサー用のくぼみに収めます センサーケーブルが
結構邪魔をしてくれます 収まりました






センサーキャップをブラケットに取り付けます






これの取付けは小さなネジ二本 プラスドライバーを
使います 指定トルクは 1N.m 軽く締めておけば良いですね






これでレバー本体とブラケットが取り付きました
組立て完了です






外していたハンドルクランプ用のワッシャ―と
ナットを入れておきます




はみ出したグリスやオイルを綺麗に拭き取ります






ブラケットカバーを付けます ハンドル側から
入れた方が易しいです 出来上がり・・




今回はシマノの取説通り作業を進めました
ここのメンテナンスはシリーズに依り その
方法が異なり この写真の様な専用工具が
用意されていました ST-7400~7700 時代の
物だったと思います






これで分解組立ての一連の作業が完了です 今回はこの作業前に一連の清掃~オイルアップを
していたので  分解前後の違いが解りませんが、長くメンテナンスをしていないレバーなら 
分解と洗浄をし、手入れをしてやればその違いが解るかもわかりませんね

前回の作業 【 シマノ STI レバーを分解する Part 2 】 

2014年 年末のご挨拶

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今年も大晦日を迎える事が出来ました 皆さんも色々な出来事が有った一年だったと思います
沢山の方々においで頂き有り難くお礼を申し上げます





今年は特に新しい自転車を組立てる事も無く地味な作業の繰り返しでしたが
古いコルナゴのフレームを使い街乗り用のスポーツバイクを組立てたりしました





この様な一本のフレームの塗装剥離から始める作業は結構な時間が必要で
それに係る事が出来る事自体幸せな事なのかと思います





昨年は一年で 500万件のアクセスを頂いた事に触れていました 現在は累計で
2100万件のアクセスを頂いています 少しでも長く続けられる様に来年も頑張ります
今年一年有難うございました来年もどうぞ宜しくお願い致します どうぞ良いお年を
お迎え下さい                
                          2014.12.31 Kino

2015年 新年のご挨拶

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新年明けましておめでとうございます 本年も宜しくお願い致します





2015年の年明けはとても良いお天気でした 夕方から雪が降り出しご近所の屋根や車は
雪化粧 この写真は二日目の朝です 今日は自転車屋さん恒例の初詣サイクリングです




何時もお世話になってる自転車屋さんへ集合
多田神社と言う所まで皆で初詣に出掛けます






老舗の自転車屋さんだけにクロモリのフレームも
少なくは有りません 自転車屋さんのオリジナル
フレームです シートステーの蓋が綺麗ですね
こんな塗装が一時流行った事も有りました




お店の前の歩道に色が塗られ 歩行者との区分が
されました 兵庫県伊丹市ではこれを他でも
見掛けます




これもクロモリのオリジナル 塗装は大阪の
上村塗装さんでしょう ヘッド小物は鉄の
Campagnolo が使われていました





今日は 二十数人の参加者でした 自転車小屋に帰って来た直後に雪が吹雪きました
今年も整備風景を皆さんにお届け出来る様に頑張ります
本年もどうぞ宜しくお願い致します

DURA-ACE ST-7800 と ST-7801 の違い

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シマノの STI レバーで DURA-ACE ST-7800 と ST-7801 と言う物が有ります
これは何処が違うのでしょう 現品を見比べてみましょう





たまたま手元に現品が有ります シマノの取り扱い説明書や展開図では
その違いが良く解りませんこの 2つが揃う事もそう有りません 折角なので
双方を見比べて行きましょう






ST-7800 と ST-7801 のブラケットです
写真は基本的に左あるいは上が 7800 に
右又は下を 7801 と揃えて行きましょう






ブラケットカバーを取っています ブラケットを
上から見た先端です この突起にカバーをはめ込み
ますが 穴無しと穴開き 上が 7800 下が 7801






先述の突起の下側 ブラケットを握った時に
親指と人差し指の間が当る辺りです 脹らみが
無い方が 7800 有る方が 7801




レバーを内側から見ます






変速時、変速機を外側 トップ側に落す為のレバーです
その内側にゴム質の物が 7801 には 2ヶ所に付いています
指先が当る部分では有りません この目的は良く解りません
ブレーキワイヤーがフリーな時、レバーを一杯握るとハンドルに
この辺りが当る事は有りますがそんな事の為では無いでしょうね






シフトワイヤーのアウターを受ける部分です
7800 はインナーを通す穴は円形ですが 7801 は
その穴が楕円形になっています 7801 の右下は
割れて欠損してるので比較する部分では有りません








これは 7800 のシフトワイヤーのタイコを収める
部分を見ています レバーをロー側に操作して行くと
ワイヤーを巻き取る為にこのパーツが回転します








こちらは 7801 で先程と同じ事を行っています
違いは次の写真で確認しましょう






このワイヤーを巻き取る為のパーツ 7800 では
スリットが入っていませんが 7801 では割り込みが
入っています






レバーを下側から見ています レバー軸抜け止めの
小さなネジやリターンスプリングが見えています
どうもスプリングの形状が違う様に見えます 7800 は
素材が丸いスプリングで 7801 は角に見えます






レバーを握ります レバー本体に大きな穴が開いています
7801 ではその穴が無くなっています






穴の有る無しで重量が変わっているのじゃないかと計量
7800 = 179g 7801 = 181g この違いが穴の有無だけ
だと思うのは短絡的過ぎますね きっと他の事も含め
総合的にこの違いになった言う事でしょう






どうしても気になります リターンスプリングの
形状を分解して確認します 先日この作業をしているので
不安も無く行えました やはり一度はしてみるものですね






上は先日分解した時の写真 7800 です
下は今分解した 7801 やはり丸い素材と四角い
素材の違いが有りました 部品番号 Y-6JA 81000 と
Y-6KZ 87000 の違いです 




この後、組立てる時スプリングに使う専用工具も
互換性が有りません それぞれ TL-ST02 と TL-ST03
を使います ただ写真の TL-ST02 に少し手を加えると
使う事は出来ました






ブラケットカバーです これもシマノの展開図を
見ると品番に違いが有りますが手元の物では その
違いを見付ける事が出来ませんでした カバーが交換
されている可能性も有ります カバー自体に品番も
入っていないので これに関してははっきりと語る
事が出来ません





今となっては 2つ前のシリーズで今後少なくなって行く部品ですが これからは
修理の為に部品取りをする事も有るかと思います その様な時にお役に立てば幸いです 
この後未分解の ST-7801 の方も分解しグリスアップをしてやりました

関連記事 ST-7800 の分解から組み立てまでの作業風景を紹介しています
【 シマノ STI レバーを分解する Part 1 】

シマノ STI レバーを交換する

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私がメインに使っているロードレーサー スプートニク これの変速の状態が
相変わらず良く有りません今回一度 STI レバーを交換し調整をしてみます





スプートニクを組み二回目のお正月を迎えました 丁寧に組上げた自転車ですが
後ろの変速にストレスを感じます 全てのチェックをし直し修正すべき処は手を
加えましたが改善しません リアディレーラーの移動量が安定しないので
STI レバーを交換し調子を見てみる事にしました




現在使っているのは DURA-ACE ST-7801 です
まずはこれを取り外しましょう




ブレーキワイヤーを外します このブレーキは
BR-7400 古いタイプですがこの自転車には相性が
良いのであえて使っています






ブレーキワイヤーを開放します




リアディレーラーは RD-7800 レバーとの互換は
問題有りません






変速機のワイヤーも開放します






これからインナーワイヤーを抜いて行きますが
端末をハンダで処理をしているのでこうの様な
時には助かります






レバーを握るとブレーキワイヤーのケーブルフックが
見えます






マイナスドライバーなどでフックを持ち上げ
そのままインナーワイヤーを引き抜きました






変速機のアウターワイヤーを抜きダウンチューブの
アウター受けまで来ました ワイヤーが地面に接触
しないように気を付けています 床の汚れをワイヤーに
付けたくありません






レバーに装着されたシフト用のアウターも
自由になっています






レバーを握るとシフトワイヤーの装着部が
見えます そこからワイヤーを引き抜きます




シフトワイヤーもまとめておきましょう




これでレバー本体が外せます ブラケットカバーを
めくりハンドルクランプの締め付けボルトを出します






締め付けボルトを 5 mm のアーレンキーで緩めます
今回は最後まで緩めてしまいます




ハンドルにクランプバンドを残し ブラケットを
外そうとしましたがバーテープが微妙に効いています
バーテープを生かそうとしましたが駄目な様です






新しく巻き替えて 100km も走っていませんが剥します
勿体無いです・・(笑)








STI レバーが外れました しっかりしたケーブルラインを
作るのには バーテープの巻き直しの必要も有るので
最初からめくれば良かったですね






用意しているレバーは ST-7800 先日から このレバーを
分解整備していたのは今回の予定を見据えての事でした






まずレバーを取替え変速の調子を確認したいので
ブラケットカバーは付けずに進めます 5 mm の
アーレンキーで取付けました






レバーを握りシフトワイヤーを取付けます






アウターケーブルに挿入し




ダウンチューブのアウター受け部までインナーを
入れました






アウターの端末はレバーのアウター受けに
しっかりと収めます






インナーはハンガー裏のワイヤーリードを通し
変速機用の短いアウターに差し込みます






そのアウターはチェーンステーのアウター受けに取付け
変速機のアジャストボルトの穴に通します






変速機のワイヤークランプにワイヤーを固定します
5 mm のアーレンキーを使っています この後各部の
細かな調整を行います





調子が不調な変速状態 別の STI レバーに交換し試行しました 結果は改善していません
両方のレバーに同じ不具合が有る確率は低いでしょう 何か他に原因が有る事に違いは
有りません でもこれ以上何をチェックすれば良いんだろう・・ もう一度全てを見直します

STI レバーはこの様な手入れをしています 【 シマノ STI レバーを分解する Part 1 】

次の作業 【 変速機の移動量を確認する RD-7800 】

変速機の移動量を確認する RD-7800

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リアの変速の調子が思わしく無い私のロードレーサー 色々と手を尽しますが
改善しません 今回は変速機の作動量を計測してみます





後ろの変速を行うとトップ側から 3~4 枚目辺りで少し音鳴りがします
ロー側からトップ側へ一段づつ落して行く時には全く問題が有りません
トップから上へ上げて行く時にスプロケットの真下にガイドプーリーが
移動してくれない症状です






シフターは ST-7800 と ST-7801 の両方で試しました
変速機は RD-7800 これらの互換性に問題は有りません
一度チェーンを切って変速機単体の動き方を見てみます




このチェーンにはミッシングリンクを使っています
チェーンは DURA-ACE CN-7901 で 600km 程度の
走行距離です




ミッシングリンクの取り外しにはこの工具を使います
Park Tool MLP-1 マスターリンクプライヤー






チェーンのインナーリンクに工具を掛け 左右のリンクを
寄せてやります これでミッシングリンクを外す事が出来ます






ミッシングリンクを外しチェーンを切りました




外したチェーンは後に一度丁寧に洗浄をして 
オイルアップをしてやりましょう






変速機が上手く移動してくれたら不調にはならないですが
上手く作動しない原因が解りません 車輪を外しました




建築工事で良く使う差し金をリアエンドに当てて
変速機の移動量を測ります




シフターは ST-7800 ワイヤーの張りはやや緩めにし トップから
1段づつロー側に移動し 右側リアエンド内側から変速機のガイド
プーリーまでの距離を測ります
二回目はロー迄移動した変速機を一段づつトップ側へ移動します
三回目はややきつめにワイヤーを張りトップからローへ移動します
その寸法を控えました






シフトワイヤーを外し シフターをもう一度交換します






ST-7800 から ST-7801 に替えます




二つのシフターで試す事で何かが見えてくるかも
分かりません






ST-7801 と RD-7800 の組み合わせでも同じ様に
計測しました





計測した結果を書き直しました シフターがトップとローに有る時は
変速機の位置はそれぞれ同じ場所に居ます その間は 39.5-4.5=35.0mm
シマノの 10速は 35.55mm ですがこの誤差は測り方に依るのかも分かりません

歯のピッチは 3.95mm 有ります それに対しトップ~2枚目~3枚目 ここの移動量が
少ないですね この数値は不調の状況と一致しています 特にワイヤーの張りが緩い
時は酷い数字です

前回の作業 【 シマノ STI レバーを 交換する 】

変速機のメンテナンス RD-7800

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前回変速機の移動量を計測してみました 今回はその変速機を取り外し
一通り手入れをしてやります DURA-ACE RD-7800





変速状態の不調を解消する為にあらゆる事をしています
今回は変速機を外して少し触ってやりましょう




変速機を取り外すのは難しい事では有りません
5 mm のアーレンキー一本あれば O.K です




新品から約 3000km 使っています 






くるっと一通り外見を眺め傷や異常がないか
見ています




上下のプーリーを外してみます 新品の時から
まだ一度も触っていません






プーリーの取付けボルトを外しました 新品の時に
一旦分解し Microlon マイクロロンのルブリカントを
使いましたが その青い色がまだ残っています 
水に弱いルブリカントなのにちょっと不思議です






ガイドプーリーです これは左右に遊びを作って
いますが 回転と共に異常は有りません






テンションプーリーも外します






各部を観察しても洗車の都度オイルも差しているので
綺麗な状態を保っています




シールドベアリングにはシールドを捲って
SPIN スピンのグリスを少量押し込みました
その他の駆動部にもオイルを適量塗布





今回のメンテナンスは一度はしておきたいと思っていたのとは別に 
変速の不調は変速機にも有るのじゃないかとも考え出しています 
ただ、自転車を保管する時は何時も ギアをインナー×トップにして 変速機の
スプリングとシフトワイヤ―を休ませてやります こんな事は皆さんしていますか? 
競技用自転車を調子良く、長く使いたいのなら守るべきです
またこの変速機に対し衝撃を与えた記憶も有りません だから変速機に問題は
無いと思うのですが もし歪みが有ったとしても確認は難しいですね 
変速不調の修正作業はまだ続きます

前回の作業 【 変速機の移動量を確認する RD-7800 】

次の作業 【 変速機取付前の フレームチェック 】

変速機取付前の フレームチェック

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フレームにリアディレーラーを取付けますがその前にディレーラーマウント部の
歪みのチェックを行いましょう




前回リアディレーラーのメンテナンスを行いました それを取り付ける前に
ディレーラーマウント金物のチェックを行います このパーツは柔らかい素材
ですので機会が有れば是非チェックをしておきたい部分です






最近の多くのフレームにはアルミで出来た
マウント金物が装着して有ります 多少の違いが
有ってもネジで止めている物が多く有ります
このネジの緩みも良く起るのでチェックをして
おきましょう




リアエンドの修正工具を使い 歪みのチェックをし
歪んでいれば修正を行います






工具のロッドとリムの距離を数ヶ所測り
その距離を同じにしてやります そうする事で
変速機の取付け部がホイールに対して平行に
なります 正常な変速の為には大変重要な事です






リアエンドに問題が無いので変速機を取付けます
シマノは締め付けトルクを 8~10 N.m と案内しています
この時 B テンションボルトをマウント金物に挟まない様に
注意が必要です




変速機の取付けは完了です






シフターも外しているので取付けます
2 種類のレバーを用意していますが ST-7801 の方を
使う事にします






このレバーも事前に分解し出来る所は 新しい
グリスに入れ換えています






ハンドルに取付けます




ブレーキのアウターワイヤーですが ブラケットの
アウター受けに確実に差込みます 遊びが有っては
手応えが悪くなるので奥まで入れましょう




シフトワイヤーも張ってしまいます






シフトレバーを握りインナーワイヤーを差し込みます
タイコにはグリスを塗っておいた方が良いですよ
ここが腐食するとちょっと面倒です






アウターケーブルも確実に装着し ダウンチューブの
アウター受けから 変速機まで持って行きます




リアのアウターを取付け インナーは変速機に
固定します






変速機のワイヤークランプ部です ボルトと変速機の
間に有る金物はこの様に使います 良く間違っている物を
見ます、気を付けましょう ワイヤーは変速機に溝が有るので
そこに収めます






変速機にワイヤーを固定し取付けは完了です
ワイヤーの締め付けトルクは 5~7 N.m






ブラケットを同じ位置に取り付けるのは結構難しい
ものです 外す前に自分で解る様にしておくと良い
ですね ブレーキワイヤーの下巻きテープ 実は
これも大切で この位確実に巻いた方がしっかり
した手応えの自転車になります





今回の変速機の不調はおそらく気が付かない人が居るだろうと思える程度の事です 
気にならない人も居るでしょう・・ そんな細かな事なんですが見過ごせないので
全てを見直しています 次は一旦外したチェーンに掛かります

前回の作業 【 変速機のメンテナンス RD-7800 】

チューブラーリム マビック GP4 の新旧比較

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昨年チューブラーリムのマヴィック GP4 について後期型の形状は
タイヤを装着し難いと言う記事を書きましたが 前期型との形状の
比較をしてみます





MAVIC GP4 人気を博したチューブラーリムですが後期型の評判はあまり芳しいものでは無く
以前にその形状に依る不安な点などを書き留めました 保管しているホイールの中に
マイナーチェンジをされる前の物が有ったのでそれと見比べてみましょう






MAVIC GP4 見た処同じシールが貼って有ります
トラック用の両切りハブにフリーホイールを
装着した街道練習用の車輪です シャフトも
クイック芯に替えてあります




タイヤを外した後、古いリムセメントを荒削りして
います




する事が多くそのままにしていましたが
セメントの除去を最後までしてしまいます






この位の状態のセメントには塗料用の剥離剤が
使い易くて良いと思います 必要量別容器に取り
刷毛で塗って行きます






塗る量は出来るだけ多く ここから 2~30分置きます
その後スプーンやバターナイフなどリムの形状に
合った物で 柔らかくなったセメントを削り取ります






削り取りブラシで擦り 最後は水洗いをすればこの
程度にはなります 剥離剤を塗り始めてから約 3時間の
作業です 荒削りを入れると 5~6時間の仕事です






自転車小屋へ持って帰りシンナーで良く拭き取り
直ぐに使う予定が無いのでタイヤ装着面に薄く
オイルを引いておきます 酸化防止です 全体に
ワックスを掛けて完成です




MAVIC GP4 のステッカーです






この 2枚が貼られています このステッカーの以前には
赤い菱形の物も有った様です






これがマイナーチェンジされる前の形状で人気が
有ったリムです ごく普通の平リムと変わりません




マイナーチェンジ後の物を見てみましょう
私のトラックレーサーに装着しています






これは前後輪同じ形状ですが 貼られているシールが
違います、この辺りの詳しい事は私には解りません






前期型と同じ様に 2枚貼られています






これがマイナーチェンジ後の形状で 左右に折り返しの
様なリブが有り アールが深く重量も増えあまり良い
評判では有りません






前回の記事で私が問題にしたのは 古いリムセメントを
綺麗に除去し 新たにベッド作りをしリムセメントで
タイヤを張りました






貼って空気を使用圧まで上げて一晩置いたタイヤを
剥してみます






その結果アールが深く底が深い形状の為に タイヤが
リムに届いていないと言う不具合が起ります






上がマイナーチェンジ前 下がマイナーチェンジ後の
リムの形状です






何処か違いが無いか良く見ると 古いタイプと
新しい物ではシールの一文字だけが違います
末尾の W と V です 上が旧タイプです





どうでも良い様な事ですが折角比較する二つのタイプが有ったので この様な事を
してみました はっきりとした時代考証までは出来ませんが GP4 の歴史の一つでは
有ります

関連記事
問題点を書き留めています 【 MAVIC GP4 と言う チューブラーリム 】 

使用に際する注意点など 【 MAVIC GP4 に必要な ベッド 】


チェーンの洗浄は こうすれば良い

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先日より後ろの変速の状態を良くする為に色々な事を試しています
その作業の流れでチェーンを外しました 今回はそのチェーンを
丁寧に洗浄してやりましょう





リアの変速状態を良くする為に色々な作業を進めています 変速機を外す為に
チェーンを切りました チェーンは DURA-ACE CN-7901 新品から約 600km
使っています






このチェーンは新品を使う前に出荷時のオイルを洗い
マイクロロン処理をしてから使用 その後約 300km
程度で洗車、同時にフィルタークリーナーで洗浄し
オイルアップをしています






普段の手入れは洗車時にチェーンも一緒に洗う事が
多くなりましたが 今回は丁寧に作業を行います
パレットに入れたチェーンにガソリンを注ぎました






ガソリンにチェーンを浸けただけで黒い色が
出て来ます チェーンの細かな部分までブラシで
丁寧に擦ってやります






これで見た目ではとても綺麗になっています
新しいパレットにガソリンを注ぎチェーンを
もう一度洗いましょう






この時はチェーンを揺らすなど ローラーリンク内の
汚れを掻き出す様にしてやるのが良いですね
綺麗に見えていたチェーンですが ガソリンがこれだけ
黒くなります




チェーンのガソリンを切ってやります






ウエスでさらに拭き取り エアーブロワ―で
リンク内のガソリンを吹き飛ばします




エアーでリンク内部のガソリンが出て来ます 
時間を掛け良く乾燥するまでブロワ―を使いました






油脂分が無くなったチェーンは パシパシした
手応えです




綺麗に汚れが落ちています




チェーンにオイルを注してやります
今回は上質な SPIN スピンオイルを使います






容器を良く振ってから リンク毎に一滴づつ注します
ローラーリンクに必要な量が出るノズルをしています
たまにオイルが出過ぎる物が有りますが それは
オイルの量の調整が難しいですね




指先でオイルを良く馴染ませてやります
アウタープレートの表面にもオイルを塗り
拡げています






洗浄後パシパシだったチェーンがしっとりと
とても気持ちの良い状態になっています






使ったガソリンの底に汚れが溜まっています
少しどんな状態か見てみましょう 容器に汚れた
ガソリンを移します






こちらは最初に使ったガソリンです 底に結構
粒子の粗い物も交じっています 前回の手入れ後
300km 弱の使用です






こちらは 2度目に使ったガソリンで さすがに
粒子の粗い汚れはそれ程有りません






最初の方の底に溜まった物を触ってみましょう








指先に取って擦ってみるとクレンザーを
触っている様です こんな物をチェーンに
付けて使っていると ヤスリを掛けている様で
決して良く有りません






ウエスで拭い取ると さすがに金属粉は少ないですが
砂が結構混じっています ハンガーシェルなどにも砂は
多く溜まるので仕方が無いですね






使った道具も綺麗にしてやります そのままにしておくと
次が大変です 容器の汚れたガソリンはそのまま置いておくと
蒸発して少なくなります それをウエスで吸い取り各地域の
ゴミ処理方法に併せ処分すれば良いですね 
私の場合は産業廃棄物の処理を頼む事も有るので 
その辺は使い分けてます




頻繁に洗車を行うのでその時一緒にチェーンも洗いオイルアップを行いますが
今回の様に手間を掛ける方が間違いなく良い状態になります 練習と試合用に
チェーンを使い分けているのなら、試合用はこの位の手間は掛けた方が良いと
思います 今回のチェーンは SPIN オイルも優秀ですがとても気持ちの良い
仕上りになっています

前回の作業 【 変速機取付前の フレームチェック 】

チェーンを 装着する

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前回丁寧に洗浄しオイルアップをしたチェーンを自転車に装着します
チェーンはとても良い状態に仕上がっています





今回はこの自転車のリア側の変速を良くする為に細かな部分まで整備をしています
チェーンは DURA-ACE CN-7901 600km 程度使用した物を前回丁寧にメンテナンスを
しました






フレームブランドはスプートニク シリーズ名は
ソユーズ マグネシュウムのフレームで塗装は
オーダーです






FSA のカーボンクランクに RD は DURA-ACE RD-7800
が付いています




整備を済ませたチェーンです これを取付けます
今回使ったオイルは SPIN OIL




このチェーンにはミッシングリンクを使っています






ミッシングリンクを外す時には専用工具を使うと
手間なく上手く行きます 使っているのは Park Tool
MLP-1C マスターリンクプライヤーです






シフトレバーはインナー×トップにします
インナーギアからリアはトップギアにチェーンを
乗せて行きます






トップギアにチェーンを巻き付ける様に
リア変速機へ向かいます






リアディレーラーのガイドプーリーにチェーンを
掛けますが






変速機に依ればプーリーケージにチェーンの
脱落防止用のフックが造作している物が有ります
ここはこの中にチェーンを通します






そのチェーンは下のテンションプーリーに乗せますが
ここでもプーリーケージの中を通すのを忘れては
いけません








チェーンの繋ぎにはミッシングリンクを使います
この様な形状をした物が 2個で 1セットです






ミッシングリンクを使う場合 チェーンの両端は
両方インナーリンクです






そのインナーリンクにミッシングリンクのピンを
それぞれ差込みます






前後に差し込んだミッシングリンクのピンを
表裏からお互いのプレート穴に差し込みます




その後チェーンを前後に引っ張ると プレートの穴を
ピンが移動して外れなくなります これで繋ぎは完了です




チェーンを切ったり繋いだりした場合 そのリンクには
オイルを一滴塗布しておけば良いと思います





これでチェーンの装着は完了です ミッシングリンクは簡単に作業が済み
技術の差が出難いパーツで便利ですね ただこれには装着する方向が有り
それを間違ってはいけません それを模擬動作で紹介させて頂いています
過去記事 【 ミッシングリンクの 取り付け方向 】 是非ご覧下さい

今回使った SPIN OIL 実に滑らかな良い手応えをしています Web サイトの商品案内には
書かれていませんが、実走行で 3000km 追加塗布無しでも大丈夫だとの試行結果が有るそうです
最近は一流の競輪選手の人達も使っていますね

前回の作業 【 チェーンの洗浄は こうすれば良い 】

次の記事 【 変速状態は 改善されたのか 】

変速状態は 改善されたのか

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先日より私が使っているロードレーサー スプートニクの変速作動を
自分が求めるものに近付けようと全てを見直し、調整を進めて来ました
今回変速機の調整をしますが これで改善されるのでしょうか





今回の一連の整備は リアを変速する時トップから 3~4 枚目でやや引っ掛かりが有り
私がストレスを感じます それを解消する為にドライブラインの全てを見直しています
STI レバーの分解洗浄~交換 変速機のメンテナンス リアエンドの確認と修正 
チェーンの丁寧なメンテナンスまで行いました 今回は変速機の微調整とバーテープを
巻き直し走れる状態にします




前回整備を済ませチェーンを張りました
今回は細かな微調整を行います






変速機のトップ位置とロー側の位置をそれぞれの
アジャストボルトで行います






シマノの変速機には取付け用のピポットボルトの
後ろに B テンションボルトと言う物が付いています






B テンションボルトを触り チェーン詰まりを
起こさない範囲でガイドプーリーとスプロケットが
一番近づく位置に調整します





右側のシフトレバーに不具合の原因が有るのかと思い 
使っていた ST-7801 を ST-7800 に交換 
しかし改善されなかったので元の 7801 に戻しています
シフターも分解し内部洗浄~オイルアップを行っています






バーテープは以前に巻き替えてから 100km 程度しか
走っていませんが巻き直します






古い と言う程でも無いですがテープを捲りました
ちょっと勿体無い・・






テープ裏面の両面テープがハンドルに残っています
これは絶対に取らないといけない物では有りません
でも






気にならない人はそのままでも良いでしょう
気になる人は何時までも気持ちに引っ掛かりますから
一手間掛けた方が良いですね 私は剥しました






下巻きのビニールテープ これは思いの外大切で
しっかりとハンドルに止めた方が良いですよ
止め方が緩いとバーテープの下でアウターが動き
ワイヤーライン関係の動きに良い影響を与えません

※ これは絶縁用のビニールテープでは無く 車の
ワイヤーハーネスを束ねる結束テープを使っています
糊が沸かず、伸びた物が元に戻り難くて良いですね






用意したバーテープは OGK の超薄型






以前の物の吸い付く様な素材から綿を思い出させる
感触に変っています 色もまっ白では無く、生成りの
様な感じです






ブラケットの恥隠し用に短いテープを切り取ります






箱に入っているテープは大きなロールでこのままでは
巻き難いので小さく巻き替えます この時は左右の文字の
方向を揃える様に気を付けた方が良いですね






巻いて行きましょう 裏の両面テープの保護テープを
剥します 私はバーエンド側から初め テープの端は
バーエンド、ギリギリに巻き始めます テープの端は
余らせません




テープを巻く方向は外から内側に絞ります
ハンドルを握る手は内側に絞るのでこの方が
テープが緩み難いのがその理由です






ブラケット部分です






ここはあまりしつこく巻くと大きくなるので 私は
あっさりと巻きます




バーテープが作る V の字からブラケットが見えて
いなければ O.K です






反対側も巻きましょう 文字の向きに注意






巻き終わりに使うテープです 以前は違うテープを
良く使いましたが 最近は付属の物であっさりと
終わらせています







バーテープが巻き終わりました 以前の超薄型は
湿り気を感じ手に吸い付く様な感触で、滑りを抑えて
いましたが 今回は全く違う質感です こちらの方が
良いかな・・




これで変速状態を改善させる為の作業が終わりました
この後変速調整と実走行で確認してみます





メンテナンススタンドの上で細かな調整を行い 実走行を行いました
スタンドの上で上手く作動しても実走行で違う動きが出る事は良く有ります
今回も調整用のドライバーを持っての走行です

さすがにここまで丁寧に手を加えると実に滑らかな動き方をしてくれます
しかし 変速の状態は私のイメージから少し離れています、何なんだろう・・
決定的な不具合では無いので妥協したい気持ちも有ります でももう少し
やってみます

前回の作業 【 チェーンを 装着する 】

マビック チューブラーリム GP4 菱形の赤いシール

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昨年来より私がブログで記事にしている MAVIC マビックのパイプリム GP4
赤いシールの物を見てみます





マビックの GP4 これを何度か紹介しましたが この古いタイプの現物を
見掛けませんでした 今回それが有ったので写真を撮らせてもらって来ました






形はオーソドックスな平リムです ニップル穴には
コルクが詰められています タイヤを張る時に
一手間を掛けた丁寧な仕事です




この後、菱形からこのステッカーに変り リム自身も
細かな部分で変更になっています これも後に
もう一度マイナーチェンジされます






同じシールの新旧を見分けるのは 右側のシール




マイナーチェンジ直後の物は リムのタイヤ接着面に
溶接の様な跡が見えます






2度目のマイナーチェンジ後のシール 同じ形状をした
リムですが この 2種類のシールが有ります




新旧の違いの黄色いシール 末尾の文字が
新 650V 先程の古い方は 650W と記されています




2度目のマイナーチェンジ後は大きく形状と構造が
変わっています リムの両サイドに折り返しが有ります





現在は製造されていないリムなのでこんな事が解った処で役に立ちませんが
写真で残しておけばまた誰かがご覧になられるでしょう・・

関連記事 【 チューブラーリム マビック GP4 の新旧比較 】

男には解らない 女心

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自分の事も良くわからないのに人の事なんて余計に解らない・・





こんな物がお誕生日に欲しいなんて言っていた 豪華な白い箱に入っています・・






その白い箱とガイドブック DURA-ACE の箱も
負けています






女性ならご存知でしょう 男性でも見た事が有る人も
いらっしゃるかな?
ReFa リファ と言う美顔器 顔だけじゃないから
美容器具かな




このローラーが実に気持ち良い 使ったんか!(笑)

お値段はデュラエースのカーボンペダルが余裕で買えます
自転車のペダルにそんなお金を出す人が美顔器が高い
なんて言っちゃいけません 
奥様や彼女にせがまれたら是非買ってあげて下さい





もうぼちぼちかなと思って表を歩いていると つぼみが有りました きっと梅ですよね

この美顔器に男性用も有ったのには驚きです 
【 プラチナ電子ローラー ReFa リファ 】 

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